2019 Fiscal Year Research-status Report
抗癌剤による末梢神経障害患者のためのセルフケア方法の開発
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18K17499
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
安田 千香 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (80759704)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 末梢神経障害 / 手指動作 / ハンドケア / 箸のつまみ力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,ハンドケアが末梢神経障害患者の新たな介入方法として抗癌剤による末梢神経障害患者の看護実践となり,臨床現場で活用されることである。 平成31度は,前年度の調査で得られたデータからオキサリプラチンとカペシタビンの治療経験のある大腸がん患者54名のデータを抽出し,しびれあり群となし群の比較検討とともに,箸のつまみ力と指のピンチ力,握力との関係性を検討した。その結果,しびれ痛みあり群は28名(男性20名,女性8名,VAS値34.8),なし群26名(男性14名,女性12名,VAS値19.6)であった。女性にしびれ痛みが強く出現していた(p<0.005)。握力は女性はしびれ痛みあり群がなし群より弱かった(p<0.005)が,男性はしびれ痛みあり群の方が強かった(p<0.005)。ピンチ力と箸のつまみ力のいずれも男女ともにしびれ痛みあり群がなし群より弱い傾向が見られた。この内容は第34回日本がん看護学学術集会で発表した。次の研究課題は,ハンドケアによる手指動作への働き評価することである。この課題を遂行するための測定機器の選定,ハンドケア用品の選定,実験環境の整備を行った。現在,測定機器,ケア用品のプレテスト段階であり,早急に測定機器,及びケア用品の購入に移る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
測定機器の選定及びプロトコルの作成のために機器を借用し調整するために,時間を要しプレテスト終了に至らなかった。令和2年度には、機器の購入とともに実験環境の準備が整い次第、実験を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は、測定機器の購入とともに実験環境を早急に整え、平成31年度に予定していたハンドケアによる手指動作への働きを箸のつまみ力測定装置や簡易的筆圧装置を用いて評価する。
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Causes of Carryover |
ハンドケアによる爪や皮膚への効果,及び手指動作への働きを評価するために,各機器の選定及び実験研究の調整を行っていたが、時間を費やし購入の時期に遅れが生じた。なお,新型コロナウィスルの感染拡大により,予定していた研修や学会などに参加できなくなった。以上より,遅れている機器やケア用品の選定,及び実験環境の整備を進める予定である。
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Research Products
(1 results)