2020 Fiscal Year Research-status Report
抗癌剤による末梢神経障害患者のためのセルフケア方法の開発
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18K17499
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
安田 千香 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (80759704)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 末梢神経障害 / 手指動作 / ハンドケア / 箸を閉じる力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,ハンドケアが末梢神経障害患者の新たな看護実践となり,臨床現場で活用されることである.令和元年度に,オキサリプラチンとカペシタビンの治療を受けた大腸がん患者の感覚障害の実態を明らかに,感覚障害が握力やピンチ力,箸を閉じる力にもたらす影響を報告した.感覚障害はオキサリプラチンの治療を受けた大腸がん患者の半数にみられた.そして,感覚障害は握力に影響しないことが明らかになった.箸を閉じる力は感覚障害によって低下する傾向があった. 今年度は,次の課題であるハンドケアによる皮膚への影響と,握力,ピンチ力,箸を閉じる力にもたらす効果を評価するために,研究協力者の募集,測定機器やケア用品の選定を行った.しかし,新型コロナ感染症の拡大により,研究協力者の募集を中止した.したがって,今回はハンドケア用品を選定し,測定機器を購入した.今後,新型コロナ感染症の拡大状況に注視し,研究協力者の安全が確保されれば,調査を開始する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症により,研究協力者の募集を中止し,測定に至らなかった.今後,新型コロナ感染症の拡大状況に注視し,研究協力者の安全が確保されれば,調査を開始する予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後,新型コロナ感染症の拡大状況に注視し,研究協力者の安全が確保されれば,すぐに調査を開始できるように準備を進める.
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Causes of Carryover |
ハンドケアによる皮膚への影響,握力,ピンチ力,箸を閉じる力を評価するために,研究協力者を募集していたが,新型コロナ感染症の拡大によりデータ収集を中止した.そのため研究協力者への謝金をはじめ,データ収集にかかる交通費などの計上がなかった.
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Research Products
(1 results)