2023 Fiscal Year Research-status Report
抗癌剤による末梢神経障害患者のためのセルフケア方法の開発
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18K17499
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
安田 千香 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (80759704)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 抗がん薬 / 末梢神経障害 / ハンドケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はハンドケアが末梢神経障害患者の新たな看護実践となり、臨床現場で活用させることである。本研究でオキサリプラチンとカペシタビンの治療を受けた大腸がん患者の半数に感覚障害が見られ、感覚障害は握力に影響しないことが明らかになった。この研究成果を、日本看護技術学会誌に報告した。 今年度は、ハンドケアによる皮膚への影響と、握力、ピンチ力、箸を閉じる力にもたらす効果についての追加データを収集したため、今後はデータを分析し、成果報告を目指す。また、本研究のために開発した箸を閉じる力の測定装置についての成果報告も併せて行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染が収束したものの、対象者の体調不良などによってデータ収集が予定より遅れた。今後は得られたデータで分析を行い、ハンドケアの手指への影響を明らかにする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られたデータをもとに分析を行い、ハンドケアの手指への影響を明らかにし、成果発表を検討している。 また、本課題を遂行するために、開発した手指の動きを客観的に評価する「箸を閉じる力の測定装置」については未だ学会発表にとどまっているため、論文投稿に向けて準備中である。
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Causes of Carryover |
データ収集が予定と通り進まず、今年度の研究課題についての成果発表には至らなかった。今後はこれまでに得られたデータを分析し、学会発表を行う予定である。
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