2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師の終末期患者との心理的距離自己認識尺度の開発
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18K17503
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
西田 三十一 聖徳大学, 看護学部, 講師 (10736622)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護師 / 終末期患者 / 心理的距離 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、終末期患者と関わる看護師が、患者へ形成する心理的距離を振り返り、自己の関わり方を認識する尺度を開発することである。本尺度を活用することにより、終末期患者との関わりに思い悩みながら多忙な臨床現場で奮闘する看護師が、自己の感情や思考を整理しながら、終末期患者の看護に前向きに取り組むことを促進することが可能になると考えている。 これまでに、本尺度原案47項目の尺度項目を精選するために、関東圏内にある医療施設1施設を対象に、パイロットスタディとしてデータの収集を行った。今年度は、まず、このデータについて分析を実施した。調査票は、一般病棟に勤務する看護師100名に配布しており、看護師84名から回答があった(回収率84%)。そのうち、1名は本尺度項目への回答が欠損していたため除外し、パイロットスタディの研究対象者は83名となった(有効回答率83%)。得られたデータは、因子分析等を用いて分析した。尺度原案の信頼性と妥当性を検討した結果、計7項目を削除し、尺度案40項目を作成した。 次に、尺度案40項目の尺度項目を精選するために、本調査を実施した。研究対象施設は、日本病院会データーベースに登録されている全国の医療機関822施設(300床以上の一般病院)から無作為に抽出した。その結果、92施設に研究協力を依頼し、18施設から承諾を得た。調査票は計812部を配布し、看護師327名から返送があった(回収率40.3%)。そのうち、本尺度全てが未記入であった4名を除外した323名を本研究の対象とした(有効回答率39.8%)。現在、得られたデータについて、因子分析等を行いながら尺度案の信頼性と妥当性を繰り返し検討しており、本尺度項目について精選している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の拡大により、医療機関に研究に協力していただくことが難しい状況があっためデータ収集に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までに得られた本調査のデータについて、さらに分析を進めて、本尺度の信頼性と妥当性を確保できる項目を決定する。研究結果をまとめて公表する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症により研究を依頼することが難しい状況があり、データ収集・分析が遅れたため、次年度使用額が生じている。次年度は、分析結果をまとめて公表することに使用する計画である。
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