2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K17504
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
池田 真紀子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (90803776)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 再発大腸がん / 大腸がん患者 / レジリエンス / がん患者 / レジリエンス尺度 / 患者体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
文献調査として、がん治療中や治療後の精神的変化に関する研究を調査し、またストーマ造設に関する研究についても文献調査を行った。がん再発、転移を経験した患者の精神的側面に関する研究として調査を終えた。インタビューガイド作成を行うにあたり、「生を支える力」の構成要素等について再度分析していく中で、長期に渡り療養生活を送る再発大腸がん患者は、これまでいくつもの困難に直面しそのような状況でもレジリエンスに基づく能力やストレスコーピングとしての対処をしてきたのではないかと考えた。そういった観点から、まずがん患者のレジリエンスへの影響要因ついてスコーピングレビューを行い、がん患者のレジリエンスの特徴について考察し、結果各々の要因間には、複雑な多様性をもつ関連性が示唆され、カテゴリーは理論や概念による説明をすることが可能なものも複数見受けられた。更に文献調査をしていく中で、「生を支える力」はRutter(1985)の述べるレジリエンスの概念や、向井ら(2012)が定義するレジリエンスと似た概念であることが示唆され、「生を支える力」とレジリエンスの概念分析を行った。その結果、類似概念であることが結果として明らかとなった。現在それらの結果を踏まえた上で、インタビューガイドの内容を再検討し、インタビュー調査に向けた計画書をほぼ書き終えた状況である。新型コロナウイルスの影響もあり、研究フィールド(医療機関)の調整が思うように進まない状況にあるが、状況が改善され次第活動を再開し、同時並行で倫理審査へ提出していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
文献調査として、がん治療中や治療後の精神的変化に関する研究を調査し、またストーマ造設に関する研究についても文献調査を行った。がん再発、転移を経験した患者の精神的側面に関する研究として調査を終えた。がん患者のレジリエンスへの影響要因ついてスコーピングレビューを行い、レジリエンスの概念分析を行うなど、文献調査に時間を要した。インタビュー調査に向けた計画書をほぼ書き終えた状況である。新型コロナウイルスの影響もあり、研究フィールド(医療機関)の調整が思うように進まない状況にあるが、状況が改善され次第活動を再開し、同時並行で倫理審査へ提出していく。
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Strategy for Future Research Activity |
文献調査として、がん治療中や治療後の精神的変化に関する研究を調査し、またストーマ造設に関する研究についても文献調査を行った。がん再発、転移を経験した患者の精神的側面に関する研究として調査を終えた。がん患者のレジリエンスへの影響要因ついてスコーピングレビューを行い、レジリエンスの概念分析を行い、インタビュー調査に向けた計画書をほぼ書き終えた状況である。現在インタビュー調査に向けた準備は整いつつある。新型コロナウイルスの影響もあり、研究フィールド(医療機関)の調整が思うように進まない状況にあるが、状況が改善され次第活動を再開し、同時並行で倫理審査へ提出していく。そしてアイテムプールの抽出し尺度開発を行っていく。
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Causes of Carryover |
文献調査や研究に纏わる資料等を作成するにあたり、印刷物が多く発生した。しかし研究の進みとしてアイテムプールの抽出のためのインタビュー調査が今年度中に行うことができな かったため、次年度へ今年度使用予定の費用が次年度へ移行した形である。次年度における使用計画としては、アイテムプールを作成していくに辺り、更に文献を取り寄せ、またがん・大腸がんにおける医療看護関連図書購入が見込まれる。またインタビュー調査をす るため、遠方に出向くこととも考えられその際は交通費、また研究協力者への謝礼品が発生する。インタビューの際にはICレコーダにて録音をすることとなるた め、その購入費用も必要となる。インタビュー内容におけるテープ起こしをする必要が発生するため、業者への依頼することとなり必要経費が発生する。またイ ンタビュー調査やアイテムプールの抽出等にあたり、様々な研究資料を作成していくこととなり、資料整理をしながら行っていく。その際に、研究補助となる方 を1名雇用する可能性がある。そして資料作成等にあたり、印刷をすることが更に増えるためインクカートリッジ等を購入する可能性がある。
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