2020 Fiscal Year Research-status Report
長期入院患者と支援者が協働するひらかれた対話による意思決定ケアモデルの構築
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18K17506
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
藤野 清美 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (20719504)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 長期入院患者 / ひらかれた対話 / 地域移行 / 意思決定支援 / 多職種 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地域移行へ向けて長期入院患者と多職種からなる支援者が協働する、ひらかれた対話による意思決定ケアモデルを構築することを目的に、2020年度は以下の研究を実施した。 「多職種からなる支援者が、地域移行へ向けて長期入院患者とのひらかれた対話により、協働で意思決定をケアする過程における方法と課題」の研究を行った。関東甲信越地域にある医療機関の看護師9名(精神科病院3施設)と精神保健福祉士8名(精神科病院4施設)、地域機関の相談支援専門員9名(基幹相談支援センター1施設、相談支援事業所5施設、地域生活支援センター3施設)から収集したデータを、各専門職種ごとに質的記述的方法を用いて分析を行っている。その中で、地域の支援者である相談支援専門員が、地域移行へ向けて長期入院患者とのひらかれた対話により協働で意思決定を支援する方法と課題を明らかにした。本研究より、医療機関と地域機関の支援者からなる地域移行支援チームで連携して本人の意思を支え、地域移行後も変化する意向をチームで継続して支援することが社会的包摂となることが示唆された。本研究は、International Council of Nurses 2021 Congress での発表が確定した。次に、医療機関の看護師が、地域移行へ向けて長期入院患者とのひらかれた対話により、協働で意思決定を支援する方法と課題について分析を進めている。また、意思決定支援に関する研修会や学術集会に参加することにより、国内外の意思決定支援モデルや意思決定支援方法に関する情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の再度の緊急事態宣言により、県内でのデータ収集を遅延させ、県外でのデータ収集は中止した。多職種である相談支援専門員、看護師、精神保健福祉士のそれぞれの視座より意思決定支援方法を明らかにするため、分析方法を変更したため時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
長期入院患者の地域移行への意思決定支援の経験を有する看護師と精神保健福祉士のデータ分析を、スーパーバイズを受けることにより促進し、わが国の臨床実践に即した意思決定支援方法と課題を明らかにする。本研究で明らかにした実践知を基にして、先行研究より専門家の助言を得て検討し、ケアモデルを構築する。引き続き研修会等に参加し情報収集すると共に、専門家との関係構築の機会を得てコンサルトする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、国際学会がWeb開催となり、研究費の使途に変更が生じた。Web開催の学会に参加や発表することで、情報収集を継続する。モデル構築における専門家へのコンサルトに使用する。
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