2021 Fiscal Year Research-status Report
虐待予防支援につながらない親の「育てにくさ」の認識と行動化との関連について
Project/Area Number |
18K17507
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
古澤 亜矢子 日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (20341977)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 児童虐待 / 少子化対策 / パートナーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
就学前の子の育てにくさを感じ、悩みを持ち誰かに相談した母を対象として、専門家に相談した母と相談しない母の特徴を明らかにする。「育てにくさ」については、厚生労働省の「健やか親子21」の重点課題となっている。現在、日本は、少子化で子どもが減少している中で、児童虐待の増加も生じており、次世代を育成する子育ては、日本のソーシャルエコノミーの視点においても重要な課題である。その中で本研究は、特に養育者である母親の「育てにくさ」や子育ての悩みに着目している。そして、この「育てにくさ」に対してどのような支援が必要とされているのか、本当に必要な対象者に適切に支援をするためにも養育者の特徴を明らかにすることは重要である。また、本研究の結果は、行政機関の施策に新たな視点を加えられる部分において意義があると考える。 調査はすでに終了し、400人のサンプルの統計解析を何度も実施している状況である。おおよその子どもの行動問題(臨床域にある/なし)、子育てに関する親のストレス、養育者の環境(居住地、世帯年収、仕事の有無、最終学歴、母の健康認識)と専門家に相談する(相談しない)母親の特徴は示すことができている。その結果を論文にまとめている状況である。 今後としては、コロナ感染拡大に伴いインタビューを中止していたが、コロナ禍が落ち着いてきているため、インタビューを再開し、そして論文にまとめていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍に入り、調査実施が遅れたこと、また、インタビュー調査ができなかったことにより遅れているが、質問紙調査は、実施できたためその結果をまとめる段階に入った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究としては、現時点の研究結果をまとめること、そしてその結果を深めるためにも研究計画の一部を変更するか、現在の研究をベースとして新たな研究へと発展させていくのかについて検討中である。
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