2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K17510
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
磯野 洋一 京都先端科学大学, 健康医療学部, 講師 (50614517)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アディクション看護学 / 家族看護学 / リカバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主要な目的は、アルコール依存症の家族のリカバリを解明することである。具体的には、「アルコール依存症の家族のリカバリのプロセスにおいて、家族がリカバリするために必要な要素を明確化」することである。2018年度は、質的分析の際の参考にするため、フィールドワークを通じて、アルコール依存症の家族の体験談を拝聴した。また、リカバリの概念分析を実施し、「アルコール依存症の家族」に対するリカバリー概念の応用の可能性を検討した。2019年度は、引き続き概念分析を実施しつつ、所属している大学の研究倫理審査委員会の承認を得た。その後、研究協力機関に調査の依頼を行い、承認を頂いた。研究参加者からも概ね順調に同意を頂いている。引き続き、分析の際の参考とするため、フィールドワークとして断酒会と家族会に参加して、家族の体験談を拝聴している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
以下3つの理由でやや遅れている。1点目は、研究倫理審査委員会より承認を頂くのに時間を要したため。2点目は、研究協力機関や研究参加者から既に内諾は頂いているものの、正式な研究依頼と承諾・同意の調整に時間を要したため。3点目は、新型コロナウイル感染の拡大を予防するために、フィールドワークや面接調査を控えたことである。現段階では、研究協力機関からは承認を頂いており、研究参加者からも概ね同意は得られていることから、今後は、新型コロナウイルス感染拡大に配慮しつつ、面接を実施することとする。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、早々に面接調査を実施し、アルコール依存症の家族のリカバリに必要な要素を分析して生成していく。既にまとめている概念分析の結果等は、専門学会等にて発表する。
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Causes of Carryover |
面接調査が遅れたためである。具体的には、分析の際に使用する文献複写や購入が遅れたこと。面接調査後の謝金等の支払いが無かったためである。2020年度においては、面接調査を進めることにより、上記の費用が必須になる。
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