2023 Fiscal Year Annual Research Report
Efficacy evaluation of a periodontal care program for type 2 diabetes patients
Project/Area Number |
18K17511
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
西原 詩子 神戸女子大学, 看護学部, 講師 (90780776)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 歯周病 / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
2023(令和5)年度は、解析を行った。まず、欠損値を含むデータの処理が必要であったため、欠損値は平均値、最頻値で補完した。その後、歯周病の状態を評価したBOP,PPD、糖尿病の状態を評価したHbA1c、歯磨き行動得点について、介入前後の変化について分散分析を行い、効果量を確認した。 介入群16名、コントロール群23名のデータを分析したが、どの評価指標においても、介入群とコントロール群の間に有意差は見られなかった。データ数が少なく、欠損値の補完も行ったため、正確な結果を得るのは難しいと考えられた。 各評価指標の介入前後の平均値を見ると、歯周病の状態では、コントロール群ではBOPは20.1%から21.4%に上昇、PPDは13.2%から12.8%低下、介入群ではBOPが22.0%から17.0%に低下、PPDは10.7%から8.2%に低下した。このことから、介入群はBOP,PPDとも低下しており、歯周病は改善傾向であることがわかる。糖尿病の状態では、コントロール群、介入群ともにHbA1c値の低下はなかった。歯磨き行動得点は、コントロール群は9.5点から10.2点に上昇、介入群は8.4点から10.8点に上昇した。このことから、どちらも歯磨き行動は改善しているが、上昇ポイントの平均は介入群のほうが高く2.4点上昇した。 これらの結果から、2型糖尿病患者に対する歯周病ケアプログラムの効果は、一部あったと考える。しかし、効果量では説明できなかったことから症例を蓄積し、効果を明かにする必要がある。
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