2018 Fiscal Year Research-status Report
救急領域における看護ケアの定量的指標構築および経済的効率性を含めた定量的評価研究
Project/Area Number |
18K17513
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
佐々木 美絵 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 准教授 (60756542)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 医療経済評価 / 看護ケア / Agent-based Simulation / 救急医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、救急医療現場における看護業務の効率化のために心停止患者の搬送から病院搬入後に経過で行われる一連の処置および看護ケアの経済的効率性について明らかにし、患者の社会復帰に影響する要因を明らかにすることを目的としている。これまで、病院内で医師等が行う処置行為に関しては病院データを用いた研究によって行われきたが、看護のケアに関しては定量化が困難とされ、診断群分類データ(Diagnosis Procedure Combination; 以下DPC)やレセプト情報・特定健診等情報データベース(National Database; 以下NDB)上でも数少ない限られた項目しか存在しない。そのため、医療ビッグデータにおいて、看護ケアの効率化については明らかにされてこなかった。本研究では第一に、救急領域における看護ケアの定量的指標を構築し、第二に、構築した指標を用いて、経済的効率性を含む看護ケアの定量的評価を行うことを目的としている。 平成30年度は、研究代表者の研究活動に対する嫌がらせにより研究遂行妨害を受け、実質上遂行困難な状況があったことに加え、産前休暇及び育児休暇の取得のため、研究課題に関する具体的な遂行が困難な状況となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年度は、嫌がらせによる研究の遂行妨害を受け、実質上遂行困難な状況があったことに加え、研究代表者が出産のため、産休・育休を取得し、研究活動を一時中断中であるため、初年度に予定していた文献検討や調査が完了していない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度および31年度は産休・育休取得に伴い、当初計画していた文献検討や調査が実施途中である。 計画の未完部分である文献検討、調査、学会発表等について、復職し次第、研究課題についての研究を再開し、予定していた計画を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
平成30年において看護ケアの定量的指標の構築において定量評価および質的評価を予定しており、それらのフィールド交渉に要する会議費および結果のデータ整理に要する費用を計上していたが、研究遂行妨害によってデータの収集自体が行えず、これらの支出がなかった。また論文化および学術集会等における公表にまで至らず、これらの旅費も不要となった。 次年度は産休・育休取得に伴い補助事業を中断しているが、計画の未完部分である文献検討、調査、学会発表等について、復職し次第再開し、予定していた計画を実施する予定である。
|