2018 Fiscal Year Research-status Report
放射線災害のトリアージのためのバーチャルリアリティ教材の開発
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18K17515
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
冨澤 登志子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70333705)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 放射線被ばく / 急性放射線症候群 / VR / トリアージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、急性放射線症候群やパニックなどのアセスメントを含む放射線災害のトリアージのためのバーチャルリアリティトレーニング教材(以下VR教材)を開発することを目的としているが、今年度は急性放射線症候群に関するVR教材作成が予算内に可能であるか、展示会や学会等での情報収集に加え、作成業者と協議を行った。研究費の範囲内では作成できる事例が限られているため、VR教材にもなるWeb教材を作成する方向で研究を進めることとなった。多くの学習者が同時にアクセスできることも重要であるため、Web教材作成に焦点を絞った。また、CGでの作成は費用的に不可能であるため、映像での作成となり、専門家の意見を聴取しながら、事例の詳細なデータやプログラムの構成、画面の構成などを構築できるように進めていく予定である。すでに40事例作成してはいるが、映像化した際にわかりやすい事例を選択する必要がある。パニックの事例、熱中症の事例、骨折の事例、外傷の事例、感染症の事例などとの組み合わせも検討する。4月以降、具体的な撮影に向けて準備を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
VR教材の作成が可能であるか情報収集に時間がかかったこと、具体的な教材のイメージを構築するために様々なアプリケーションを検索し、また研究者自身での作成が可能か機材や映像を用いて試みていたため、予想以上に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
VRおよびWeb教材の作成業者と直接交渉に入っているため、具体的なスケジュールが決まれば進むと考えられる。実際に急性放射線症候群の事例を観察した専門家もほとんどいないため、データベースへのアクセスや研究者に確認を早急にとっていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究遂行が当初の計画よりも大幅に遅れたため、執行できなかった。2019年度前半にWeb教材作成のための撮影、コンテンツ作成を行い、後半でその教育効果について検証を行い、学会発表を検討している。
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