2019 Fiscal Year Research-status Report
手足症候群に伴う足底病変を有する患者の歩きやすさを維持するためのフットケアの検討
Project/Area Number |
18K17528
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
糸川 紅子 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (70376218)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 化学療法 / 抗腫瘍薬 / 皮膚障害 / 手足症候群 / 足底病変 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんに対する抗腫瘍薬は三大治療の一つとして不可欠であり、進行・再発がんを問わず手術療法や放射線療法の併用によって高い延命効果や治癒効果が得られている。近年、承認された抗腫瘍薬の副作用として治癒困難な皮膚障害に関する報告が散見されている。皮膚障害は主として手足に生じ、特に足底で生じる熱傷様の著しい皮膚障害は疼痛に加え、歩行障害を伴い日常生活への影響が問題となっている。足底の皮膚障害は、立位や歩行の荷重による皮膚の角質化が悪化の要因であり、従来のスキンケアでは十分な対応が困難である。足底の皮膚障害を予防することは、患者の苦痛を軽減すると共に生活の質の維持に繋がることが期待できる。そこで、本研究では患者自身が自宅において実践可能なフットケアの方法の開発、評価することを目的とした。 第1研究として、手足症候群を有する患者の「歩きやすさ」を評価するための指標作成を作成する基礎資料を得るために、足底の皮膚の状態や患者の自覚症状などについて実態調査をする。第2研究として、手足症候群を有する患者の足底の皮膚障害の苦痛緩和・重症化予防のために、角質コントロールに焦点を当てた「歩きやすさ」を維持するフットケアプロトコールを作成する。研究1の実態調査および文献的考察から、手足症候群を有する患者の「歩きやすさ」を維持するフットケアプロトコールを作成する。第3研究として、手足症候群を有する患者の歩きやすさを維持するためのフットケアプロトコールの効果を検証するために、患者へ適用してその効果を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度は第2研究である、ケアプロトコールまで作成して所属機関および調査協力施設の研究倫理審査委員会の承認を得ていた。対象者のリクルートを開始した段階で、COVID-19の蔓延により調査協力施設における外部研究者の調査が実施できなくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、COVID-19の流行が沈静化した段階で調査を再開できるよう準備を整えている段階である。化学療法分野のエキスパートである看護師や薬剤師、医師を交えた研究チームとは定期的にオンライン会議を実施しており、研究継続のための体制を維持している。
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Causes of Carryover |
昨年度はCOVID-16の蔓延により調査が中止したため、旅費や謝金、人件費の支出がなかった。
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Research Products
(1 results)