2020 Fiscal Year Research-status Report
成人移行期DMDの自立支援 混合研究法順次的説明的デザインによる調査研究
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18K17566
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山口 未久 京都府立医科大学, 医学部, 助教 (20771132)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋ジストロフィー / 医療的ケア / 家族介護 / 介護負担 / インフォーマルケア |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は産前産後休暇により研究中断時期があったが、いくつかの研究成果について学会で報告した。(1. Miku Yamaguchi, Kiyomi Harada, Mihoko Ogita(2020)The caregiver burden in Japanese informal home care for severe disabilities: a comparative study of caregiving for spouse and child. The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science. 2. Miku Yamaguchi, Kiyomi Harada, Mihoko Ogita (2020) A basic survey of Japanese family caregivers of people with very severe disabilities. The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science.) 昨年に引き続き重度訪問介護事業所の利用者を対象昨年度得られたデータ(n=446)の解析を行っている。医療的ケアが多いほど、それにかかる時間や技術が多くなり、家族の介護負担が高くなる可能性に着目した。家族の介護負担をアウトカムとし、医療的ケアの数を従属変数、その他訪問医療や介護の利用時間数などを調整変数として、多変量解析を行った。多項ロジスティック回帰分析の結果、医療的ケアが多い場合は医療的ケアがない場合に比べ、家族介護負担が多いことが明らかとなった(OR=2.41、95%CI=[1.05,5.54]、p<0.05)。このことから、複数の医療的ケアが必要な在宅重度障害者では、ケアを家族が多く担っている傾向にあることが考えられた。医療的ケアが多い対象者では、公的支援がより必要である可能性があることが分かった。筋ジストロフィ―の患者は進行とともに人工呼吸器等の医療機器が日常的に必要となり、医療的ケアの必要性が高くなることから、成長するにつれて家族による介護の内容や量が増してくると考えられ、若年から成人期の在宅の時期に公的な支援をより手厚くすることの必要性があると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
産休・育休による研究中断期間があったため研究期間を延長した。学会発表等は前年度から準備を進めていたため、研究の大幅な遅れはないと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、残る研究成果について学会発表や論文投稿を行っている。対面による調査をzoom等によるオンラインにて行っている。当事者とケアを行う家族を支えるための方策について、多面的に検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
産休取得により研究中断期間が生じ、次年度への研究の延長を行った。今年度は数量調査への補完として行う予定であった、対象者へのフィールド調査のための諸費用(交通費等)や、研究成果の発表のための諸経費(学会発表のための交通費や参加費、論文校正費用等)としての使用を計画している。
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Research Products
(4 results)