2019 Fiscal Year Research-status Report
発症の徴候に着眼した小児期・思春期神経性やせ症の新たなアセスメント方法の開発
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18K17570
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
金山 俊介 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (60785020)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | やせ / 神経性やせ症 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は研究対象者へのインタビュー調査とデータ解析を目標に行った。 2019年度は子どもが10から17歳に神経性やせ症を発症した主養育者7人に対して、発症の徴候をどのように捉え受診につながったかという視点からインタビューを行った。対象者は、疾患の地域特性を踏まえ、特定の地域に限らず対象者のリクルートをおこなった。現段階で対象者が受診時に捉えていた徴候としては、神経性やせ症の主要症状であるやせ等の身体変化よりも、子どもの行動変容や考え方の変化に違和感を感じていた。また、特徴的な症状や行動として言われていることは、対象者が理解していることが少なく徴候としてとらえていないこと、加えて、受診行動につながるためには、家族外の他者の行動が重要な役割を果たしていると推察される実態を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度の当初予定では、インタビューデータを分析したところまでを予定としていた。しかし、対象者の条件からリクルートや同意取得に時間を要したことから、データの分析が途中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度取得したデータの解析を進めていく。インタビュー結果から主養育者がとらえた神経性やせ症の徴候を明らかにする。また、その要素や2018年度結果、研究者間での協議によってアイテムプールを作成し、スクリーニング表を作成する。
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Causes of Carryover |
年度末に予定していた学会参加が中止になったことによるもの。今後は、データ分析にかかる費用や発表等に係る旅費等で使用する予定である。
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