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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Development and effectiveness of a support programme for families with a depressed person

Research Project

Project/Area Number 18K17574
Research InstitutionTohoku Bunkyo College

Principal Investigator

三道 なぎさ  東北文教大学, 人間科学部, 講師 (80779497)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywordsうつ病 / 家族 / コミュニケーション / 家族支援
Outline of Annual Research Achievements

本研究ではこれまで、うつ病者本人(10名)及びうつ病者と同居経験のある家族(10名)を対象にインタビュー調査を行っている。2023年度は,その再分析を行った。
再分析の結果,うつ病者は,自身の病気について,家族に理解してもらえなかった経験や病院などで家族以外に相談している経験から,「家族に病気を理解してもらいたい」が「家族に心配や迷惑をかけたくない」という矛盾した想いを抱えており,家族へ「体調に合わせたサポート」を求められない状態であることが示された。一方,家族のうち,主介護者はうつ病者から病気を直接聞いている場合が多く,他の家族構成員(副介護者)よりも,うつ病者へのサポートの度合いが高いことによる負担が増していた。また副介護者は,うつ病者から病気のことを直接聞いてはいないが,主介護者からは内々に伝えられていることから,うつ病者に直接サポートすることや病気に関する言及ができないことによるもどかしさを感じるとともに,主介護者のサポートにまわることによる負担を感じていた。
以上より,うつ病者は家族へ迷惑をかけたくないという思いから必要なサポートを求めず,主介護者はうつ病者の介護を中心的に担う負担から徐々にうつ病者に回避的になり,副介護者はうつ病者に直接関与できないという状態が長期化することで,うつ病者-主介護者-副介護者間でうつ病をめぐる回避的コミュニケーションが構築される可能性が示された。このようなコミュニケーションの悪循環が,うつ病者のうつ病を維持・悪化させる要因となる。そのため,家族内におけるうつ病という情報の共有化が回避的コミュニケーションの改善に重要であることが示唆された。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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