2021 Fiscal Year Research-status Report
妊産婦と医療者の好循環をもたらす“女性を中心としたケア”の国際比較
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18K17578
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
飯田 真理子 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (90438854)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 女性を中心としたケア / 妊産婦 / 助産師 / 助産師主導ケア / チーム助産 / インドネシア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、妊産婦の多様性を受容し、医療者との好循環をもたらす“女性を中心としたケア(Women-Centered Care: WCC)尺度”を開発し、インドネシアと日本における女性を中心としたケアの実態の国際比較を行うことである。 本研究課題の中心概念である“女性を中心としたケア”の提供に関連して、本研究のフィールドであるインドネシアにて、助産師5名を対象に、助産師が妊婦とどのように関係性を構築しているかについてインタビューを行った。結果として、助産師は科学的根拠に基づいたケアを提供したいと考えつつも妊婦は伝統や神の意志を大切にするため、そこでもどかしさを感じているようであった。しかしながら助産師はそのような妊婦を尊重し、全体として理解しようとすることで、よい関係性を構築できお互いに幸福感と満足感を得ているようであった。 本研究を国際学会にて発表し、妊産婦と医療者の相互理解を促進するためのケアを考える一助について基盤となる考えを示せたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により予定していた国際学会がオンライン開催となり、また現地研究者の体調不良により研究計画の検討ができなかったため。 また、研究者の妊娠による体調不良とそれに伴う病気休暇、産前・産後休暇取得のため。
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Strategy for Future Research Activity |
インドネシアの研究者ともに、今度はケアの受け手側の妊産婦を対象とした研究計画を検討する。
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Causes of Carryover |
参加を予定していた国際学会がオンライン開催となり、渡航がなくなったため。また、予定していた物品の購入を行わなかったため。
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