2020 Fiscal Year Research-status Report
日米小児科学会予防接種プロジェクト作成教材を用いた標準化教育の効果
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18K17579
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
齋藤 あや 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50803772)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳幼児 / 予防接種 / 教育用ツール / ヘルスコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
乳幼児の予防接種に関する保護者への説明を「いつ・どこで・誰が」行うのが最も効果的かについては、未だ明確にされていない。既存の予防接種教育用資料 は様々に存在しており、母子手帳に記載されている内容の参照や 市町村作成の資料、製薬会社のパンフレットなどを使用しているのが現状である。 申請者も参画した「日本/米国小児科学会合同予防接種プロジェクト」で新たに作成されたユーザーフレンドリーな内容の教育用ツールである日本版ワクチン・インフォメー ション・ シートの「知っておきたいわくちん情報」を使用し、効率的な乳幼児の予防接種教育プログラムの効果の検証をすることを目的としている。 この教育用ツールを介入時期により組み合わせながら教育的介入を実施いていくことで、専門職間での情報提供者内容の相違をなくし、保護者が接種への意思決定のために必要な一定の質と十分な量の情報を得られると考えられる。 具体的な研究計画としては、新しく作成された教育用ツールを使用し、段階的に実施する乳幼児の予防接種教育プログ ラムの効果を、接種率、予防接種スケ ジュール遵守率、保護者の知識・態度・信念を成果指標とし、新たな教育プログラムの効果を明らかにする。 初年である2018年度は、協力医療機関のリストアップならびに所属機関への倫理申請を終了した。2019年度は、アンケート調査のパイロットスタディを実施し、調査項目の精査並びに修正を行った。COVID-19の感染拡大に伴い、リクルートが延期され、同時に対面での教育的介入が困難であると判断し、紙媒体での教育用資料の配布ではなく、電子媒体での配布に変更するための倫理上の申請手続きなどを再度行った。2020年度は、各医療機関に研究協力依頼と研究説明会の実施を行い、研究参加者のリクルートを開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019 年度は、リクルートを打診していた医療機関数カ所で、感染症指定医療機関としてCOVID-19対応で多忙を極め、リクルートの実施ができなくなってしまったため、リク ルート対象医療機関を全面的に見直す必要が生じた。同時に、医療機関での対面、非対面での研究説明の実施も困難であったため、相手側との調整ができず収束 するまで延期となった。2020年度は、リクルート対象機関が当初予定していた数よりも限定されてしまった点と、コロナ禍での研究参加者の各医療機関での予定リクルート人数に到達するまでに想定以上に時間を要してしまったため、やや遅れた進捗となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年5月より、順次中間調査を開始し、8月末までに回収予定。事後調査票は10月より順次開始し、2022年3月までに回収予定である。回収できたデータから順次解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
現在までの進捗状況が予定よりも遅れているため、次年度使用額が生じている。調査会社や研究補助員はすでに決まっており、本年度計画通り運用を行なっていく。
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