2019 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期からのポピュレーションアプローチ―育児困難心性尺度の使用可能性の検討―
Project/Area Number |
18K17586
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
寺井 孝弘 富山県立大学, 看護学部, 講師 (20595326)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 妊娠期 / 育児困難 / 虐待予防 / 心性 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年支援の必要性がいわれている「特定妊婦」への支援や「妊娠期からの児童虐待予防対策」の推進に寄与することを目指している。これらのような支援が必要な親に対応していくためには、まず支援が必要な親を把握していくことが重要である。そこで、妊娠期からの親の虐待リスクをアセスメントする指標が必要であると考え、独自に作成し乳幼児のいる親を対象に信頼性・妥当性を検討した『育児困難心性尺度』が、妊娠期の親に適応可能かどうかを検討することを目的としている。
2019年度は、本調査を実施し、因子分析等の統計処理を行った上で、乳幼児のいる親のデータ(過去の研究)と比較し、妊娠期の親における育児困難心性の特徴を明確化する予定であった。
実際は、研究者の所属機関の異動等のため、本調査の実施に遅れが生じた。よって、妊婦への調査を行い、妊娠各期(初期、中期、後期)のデータは収集できたが、十分な比較検討は行えていない状況である。今後、統計的な分析を繰り返し、結果の整理と考察について研究を推進していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、児童虐待予防を推進するために、親の虐待リスクをアセスメントする指標として開発した育児困難心性尺度が、妊娠期の親に適応可能かを検討することを目的としている。
2019年度は、データ収集については完了できたが、計画していた分析に関しては不十分であった。よって、まずは分析を丁寧に実施しつつ、学術集会の中止の状況も考慮した上で、公表に向けて研究を推進していくことが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
延長した2020年度は、得られたデータを適切に分析し、公表に向けて取り組む予定である。現状、新型コロナウイルス感染症の影響により、学術集会の中止があるため、論文投稿に重点を置きつつ、今後の研究を推進していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究者の所属機関異動等のため、本調査の実施に遅れが生じたことに伴い、使用計画の変更が必要となった。
来年度は研究結果の公表を主に実施する予定であるが、新型コロナウイルス感染症の影響で学術集会の中止が相次いでいる。よって、研究結果の整理を再度行い、論文投稿に向けて取り組む予定としている。
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Research Products
(1 results)