2021 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of microelectric stimulation of the skin aiming at painless injection for children with hemophilia
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18K17594
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
植木 慎悟 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10779218)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児 / 痛み / 電気刺激 / 振動刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度実施した、刺激による痛みへの有効性の研究では振動以外の要因が大いに考えられる結果であったため、その要因が何であったのかを特定すべく、身体精神的に健康な2歳以上の小児34人を対象に、予防接種を受ける場面の動画の行動分析を実施した。小児が診察室に入室してから退室する前の間における小児・親・医療者の行動・発言・表情をそれぞれ言語化した。分析方法としては、注射を実施する際に「体が動いていない」、「身体固定されていない場所が動く」、「体幹が動く」の行動を示した3群に分け、小児が何をトリガーとして抵抗行動に至ったのかを事象見本法を用いて分析した。統計分析としては、要因が比較尺度(年齢)についてはロジスティック回帰分析を、そして名義尺度の場合はカイ2乗分析を行った。その結果、「4歳以上の小児」と「一人でイスに座る小児」は有意に、注射実施時に体動がないことが明らかとなった。 小児の自律心や自尊心の尊重のためにも、一律に注射の際に身体固定するのではなく、必要な小児に必要最低限の身体固定が求められる。今回の結果から、4歳以上の小児に対して診察室入室時にまず小児にイスに座ることができるかを確認し、その際に嫌がる様子があれば注射の際に身体固定の必要性を検討する必要があることが示唆された。しかし、対象者数が少ないため、その他の要因がトリガーではないとはいいがたく、また観察研究であることから、今後は介入研究として実証していく必要がある。
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Research Products
(1 results)