2018 Fiscal Year Research-status Report
1歳6か月児を持つ母親の育児不安と内的作業モデルとの関連性
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18K17606
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
キット 彩乃 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (70789320)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 育児不安 / 内的作業モデル / 愛着パターン / 母親 / 1歳6か月児 |
Outline of Annual Research Achievements |
1歳6か月児を育てる母親を対象に育児不安と内的作業モデルとの関連性を明らかにすることを目的として質問紙調査を実施している。今年度は調査に協力可能な自治体が決定し、現在、A市における1歳6か月健康診査にて保健師より質問紙を配布、自宅にて母親が質問紙へ記入後、郵送にて質問紙の回収を行っている。 現時点で質問紙の配布数は1306通、回収数は484通(回収率約37%)である。 質問紙の内容は基本属性(母親の年齢・学歴・就業の有無、経済状況、家族形態、ソーシャルサポート状況、地域との交流状況など)、子どもに関すること(性別、育てやすさなど)、父親に関すること(就業状況、育児への分担意識、育児への参加状況など)、内的作業モデル(詫摩らが作成した成人版愛着パターン尺度)、育児不安の有無(4件法)について尋ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り概ね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年7月頃、質問紙の配布を終了し、その後データの分析を行う。詫摩らが作成した成人版愛着パターン尺度の結果から、母親の内的作業モデルを「安定型」「回避型」「両価型」に分類する。その後、目的変数に育児不安の有無を、説明変数に社会人口学的特性、母親の内的作業モデル、ソーシャルサポート、子どもに関すること、父親に関することなどを用い多変量解析にて分析する。その後、母親の内的作業モデルと、育児不安との関連について、総合的に分析する。 分析結果を踏まえ、学会発表および論文発表により、研究成果を発信する。 また、調査協力自治体の母子保健対策関係者に研究成果を報告し、母親の内的作業モデルを考慮した育児支援に関する提言を行う。
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Causes of Carryover |
研究は順調に進んでいるが、少額の未使用額が発生した。これに関しては、来年度、データ入力をする際の人件費に充填する予定である。
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