2018 Fiscal Year Research-status Report
医療観察法病棟に勤務する看護師のやりがいと精神的健康度の関連についての研究
Project/Area Number |
18K17610
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
坂口 豊代 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (00804824)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | やりがい / 看護師 / 医療観察法 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療観察法病棟は重大な他害行為を犯した精神障がい者の円滑な社会復帰のために、専門的治療やリハビリを入院当初から退院に向け継続的に行なう病棟である。一般の精神医療よりも手厚い人員配置となっており、多職種チームによるアプローチが行われる。豊富なマンパワーと多職種連携による手厚いケアを実現できるその一方で、触法精神障がい者を看護の対象としていることから、対象者の特殊性や従来の医療とは異なる新しい取り組みに対する困難が報告されている。 国内外では司法精神看護師のストレスや職務満足について研究されており、海外ではバーンアウトが問題視されている。大変な仕事であるといったネガティブなイメージを持たれているため、職務満足が低いと考えられていた一方で、海外の司法病棟の研究の一部では、職務満足が一般の精神科より高いという結果も出ている。 そこで、本研究は、本国の司法精神看護師にあたる医療観察法病棟に勤務する看護師のやりがいと精神的健康度の関連を明らかにすることを目的に、インタビュー調査、自記式質問紙調査を行うものである。 本研究は、2018年度~2020年度の3年間で行う予定であり、初年度は文献検討によるやりがいの構成概念の明確化と医療観察法病棟に勤務する看護師を対象にやりがいについてのインタビュー調査を行う予定であった。現在、看護師のやりがいについて文献検討を進めている。また、研究協力依頼を少しずつ進めており、一つの調査対象施設に研究協力を依頼し、研究協力が可能であるとの返答をいただいている。 2019年度は、文献検討によるやりがいの構成概念の明確化を行い、インタビュー調査の質問内容を吟味していく。さらに、インタビュー調査の協力依頼を調査対象施設に少しずつ進めていき、協力を得られた研究協力者にインタビュー調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年度は、文献検討によるやりがいの構成概念の明確化と医療観察法病棟に勤務する看護師を対象にやりがいについてインタビュー調査を行う予定であった。しかし、研究代表者の業務への比重が増し多忙となったことと、文献検討と研究対象となる施設の研究協力の取得に時間を要し、予定していた計画の実施が困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、文献検討によるやりがいの構成概念の明確化を行い、その結果をもとにインタビュー調査の質問内容を吟味していく。さらに、インタビュー調査の協力依頼を調査対象施設に少しずつ進めていき、医療観察法病棟に勤務する看護師のやりがいの構成概念を明確にするため、協力を得られた研究協力者を対象にインタビュー調査を実施し、分析を行っていく。
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Causes of Carryover |
2019年度は、インタビュー調査を行うために、調査依頼に必要な書類の郵送やインタビューデータの逐語録作成の業者依頼、研究協力者への謝金に使用する予定である。
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