2022 Fiscal Year Research-status Report
医療観察法病棟に勤務する看護師のやりがいと精神的健康度の関連についての研究
Project/Area Number |
18K17610
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
坂口 豊代 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (00804824)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療観察法 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療観察法病棟は重大な他害行為を犯した精神障がい者の円滑な社会復帰のために、専門的治療やリハビリを入院当初から退院に向け継続的に行なう病棟である。一般の精神医療よりも手厚い人員配置となっており、多職種チームによるアプローチが行われる。豊富なマンパワーと多職種連携による手厚いケアを実現できるその一方で、触法精神障がい者を看護の対象としていることから、対象者の特殊性や従来の医療とは異なる新しい取り組みに対する困難が報告されている。 国内外では司法精神看護師のストレスや職務満足について研究されており、海外ではバーンアウトが問題視されている。大変な仕事であるといったネガティブなイメージを持たれているため、職務満足が低いと考えられていた一方で、海外の司法病棟の研究の一部では、職務満足が一般の精神科より高いという結果も出ている。 そこで、本研究は、本国の司法精神看護師にあたる医療観察法病棟に勤務する看護師のやりがいと精神的健康度の関連を明らかにすることを目的に、インタビュー調査、自記式質問紙調査を行うものである。 本研究は、2018年度~2020年度の3年間で行う予定であり、2018~2019年度は文献検討によるやりがいの構成概念の明確化と医療観察法病棟に勤務する看護師を対象にやりがいについてのインタビュー調査、分析を行い、2020年度に質問紙調査を行う予定であったが、遅れている。2020年度は感染症対策による延期があったが、インタビュー調査を終了することができた。2021年度は産休・育休により延長申請を行い、承認され、2022年度は延長申請が承認された。2023年度は、引き続きインタビュー調査の分析結果から質問項目を作成し、質問紙調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、インタビューの分析内容から質問項目を作成し、質問紙調査を行う予定であった。2019年度中にインタビュー調査を行う予定であったが、コロナウ イルス感染症に関連した感染対策により、調査を行うことが困難なことから時期をずらすこととなった。感染状況から、調査を再開するまでに時間を要したことで、質問紙調査まで実施することができなかった。さらに、2020年度に、インタビューを終えることができたが、2021~2022年度は出産による産休・育休取得等により、質問紙調査まで実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、インタビュー調査が終了していることから、分析をすすめ、分析内容から質問紙を作成し、質問紙調査を行う予定である。研究の進捗状況が遅れていることから、早急に分析、質問紙項目の作成をすすめ、質問紙調査の準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況が遅れていることから、2022年度の助成金が余っている状況であり、次年度は、質問紙調査の実施により生じる郵送費、印刷費、質問紙の購入、文具費、データ入力・集計の費用、データ分析ソフトの購入等に使用する予定である。
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