2018 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者のオーラルフレイルの実態調査と口腔・嚥下・咳嗽機能向上の介入の試み
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18K17612
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 愛 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (20634108)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オーラルフレイル / 肺炎予防 / 咳嗽機能 / 咀嚼機能 / 嚥下機能 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
オーラルフレイル(口腔機能の虚弱)は、高齢者が誤嚥性肺炎を発症するメカニズムに大きく関与する。誤嚥性肺炎の予防のためには、食塊を嚥下できる大きさまで咀嚼し、それを嚥下して食道に送り込み、誤って気管や肺に吸入してしまった場合は咳嗽反射により気道外に排出する機能を維持する必要がある。本研究では、高齢者の肺炎予防に向けて、オーラルフレイルの概念に着目し、咀嚼機能・嚥下機能・咳嗽機能の維持向上に効果的な予防的介入を展開し、評価することを目的としている。 1.研究初年度である今年度は、要介護未認定者のオーラルフレイル有症率調査に向けて、対象地区を選定し、その地区の高齢者サロン代表者に研究実施について協力が得られるか打診した。 2.調査会場の下見を行い、広さや高齢者が集まりやすい環境であるかの確認を行った。 3.咳嗽機能等を測定するための機器を購入し、測定の準備と、測定方法のマニュアル作成に取り掛かった。また、オーラルフレイルに関する質問紙の作成に着手した。 4.オーラルフレイルに関する書籍等を購入し、最新の知見を得るよう努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
要介護未認定者のオーラルフレイル有症率調査を実施する計画としていたが、対象地区の選定に時間を要した。また高齢者向けの質問紙作成にあたって、項目の再検討をする必要性が生じたために、年度内に調査を実施することができなかった。次年度早々にフィールドとの調整を進め、調査を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
対象地区が概ね定まったため、オーラルフレイル有症率調査を実施するための研究倫理申請を行い、調査を実施する。
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Causes of Carryover |
オーラルフレイル有症率調査を実施する予定であったが、年度内の調査実施に至らなかったため、データ収集のために必要であった物品費の余剰が生じた。今後、データ収集・入力のための人件費、及び物品費に余剰額を使用する予定である。
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