2023 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者のオーラルフレイルの実態調査と口腔・嚥下・咳嗽機能向上の介入の試み
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18K17612
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 愛 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (20634108)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オーラルフレイル / セルフチェック / 自覚度合 / 残存歯数 / 口腔巧緻性 / 口腔湿潤度 / 咀嚼力 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.通いの場に参加する高齢者のオーラルフレイル自覚度合と客観的評価との関連性の検討 昨年度の研究で、オーラルフレイルのセルフチェック表(以下、セルフチェック表)によるオーラルフレイル危険度と、咀嚼力の実態を明らかにした。今年度は、主観的評価であるオーラルフレイル危険度と、客観的指標である残存歯数、口腔巧緻性、口腔湿潤度、咀嚼力との関連性を検討した。 対象者は、A県B市及びC市の通いの場に参加する高齢者で、要介護未認定の者37名(男性9名、女性28名)とした。年齢、性別、セルフチェック表等については、質問紙を用いた聞き取りを行った。客観的指標は、残存歯数、オーラルディアドコキネシス、口腔湿潤度、色変わりガムを用いた咀嚼力を測定した。 対象者の平均年齢は76±6.95歳であった。オーラルフレイル危険度判定は、低い群17人(46%)、あり群10人(27%)、高い群10人(27%)であった。低い群の残存歯数の平均値は23.5本、あり群は18.2本、低い群は14.1本であった。他の測定結果についても危険度別に比較したところ、危険性高い群の方が口腔機能が低い傾向であることが明らかになった。今後、オーラルフレイル危険度別の測定値の特徴や関連する生活行動等についてさらに分析を進めていく。 オーラルフレイル危険度の実態の一部については、第68回大分県公衆衛生学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
主観的評価であるオーラルフレイル危険度や、客観的指標である残存歯数、オーラルディアドコキネシス、口腔湿潤度、色変わりガムを用いた咀嚼力を測定したものの、現在、分析途中であるため、遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度までに収集したデータについて、必要時はデータ処理のアルバイトを雇用するなどして、分析を効率的に進め、論文投稿する。
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Causes of Carryover |
現在、2023年度に収集したデータの分析を始めたところであり、データ処理に係る人件費等に余剰が生じた。今後、データ処理のアルバイトを雇用するなどして、効率的に分析を進めていく予定であるため、人件費が必要になる場合がある。また、論文執筆のために必要な文具等のために支出予定である。
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