2020 Fiscal Year Research-status Report
日本人成人集団の食塩摂取量の推移評価:生体指標を用いた全国研究の5年後追跡調査
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18K17620
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
上地 賢 東邦大学, 健康科学部, 講師 (90802520)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 栄養疫学 / 日本人 / 食塩 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、福祉施設に勤務する日本人成人男女を対象に24時間蓄尿を含む食事調査、食習慣に関する調査を行う。主な目的を、食塩摂取が過剰となる生活背景の理解を通して効果的な減塩活動に向けた知見を得ることとしている。また、本研究の対象集団は2013年に行われた同様の研究に参加した者である。そのため、5年以上の経過を経た縦断的な食塩摂取の推移の検討が可能であることが本研究の強みである。 得られたデータは電子データとして解析可能な状態になったが、引き続き解析を進めるにあたり、データクリーニング、データ加工を進めている状況である。2020年度は、研究成果の報告に取り掛かる予定であったが新型コロナウイルスの感染拡大により種々の対応を迫られ、研究成果の学会や論文としての報告作業が遅れている。 これまでに2013年に実施された研究データとの結合作業を進めており、解析に用いることのできるデータの精査とデータクリーニングが進んでいる。24時間蓄尿のデータを扱う際に問題となる未完遂と思われるデータの特定とその扱いについて検討し、質の高い時系列データを作成する作業が行われている。この作業が済めば、推定される食塩摂取量の推移とそれに関連する他の健康関連事象の探索が可能となる。 したがって、2021年度まで研究実施期間を延長して、学会報告や論文化の作業、研究全体の結果概要をまとめ、本研究の結果を広く公表できるよう努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大により種々の対応を迫られ、学会報告、論文化を目指した活動時間を十分に確保することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
速やかにデータをまとめ、学会報告、論文投稿できるよう作業に取り掛かる。また本研究結果をまとめた報告書の作成を目指して活動する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大による種々の対応により2020年度に予定していた活動が進行しなかったため次年度使用額が生じた。2021年度には学会参加、投稿用費用として使用するとともに、国際誌への論文投稿を見込んで英文校閲費用とオープンアクセス等を含む投稿費用とする。
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