2023 Fiscal Year Annual Research Report
Trends in sodium intake in the Japanese adult population: 5-year follow up study with 24-hour urine collection
Project/Area Number |
18K17620
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
上地 賢 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 准教授 (90802520)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食塩摂取量 / 24時間蓄尿 / 日本人 / 成人 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人成人集団を対象として、24時間蓄尿で評価した食塩摂取量の推移を検討することを目的とした研究を実施した。2013年に実施した全国規模の調査に参加した者のうち、追跡調査への参加同意の得られ、解析可能なデータが提供された192名を本研究の対象とした。2013年調査時点で年齢の高いものは血圧の上昇が認められ、2019年までのBMIの増加は収縮期、拡張期血圧の上昇と関連した。 麺類のスープ摂取量の増加はNa排泄量の増加と、食品購入行動の増加は低下と関連した。 調査方法の評価も実施した。蓄尿の負担として半数以上の者が「外出を控える必要が生じる(56.8%)」「保管場所に困る(53.6%)」と回答した。一方で8.9%の者が「負担は無い」と回答した。最も負担が大きい調査法として、食事記録経験者(n=84)は食事記録(63.1%)を、食事記録未経験者(n = 85)は蓄尿(49.1%)と回答した ( p<0.001)。画像を加えた再調査では、最も負担が大きい調査法として両群とも6割以上の者が食事調査を挙げた。 環境要因の調査として外食時のメニューも評価した。信号表示の採用や “低塩メニュー”の強調表示は有意な効用を示さなかった一方で、食塩量が多いメニューは選ばれにくかった。“野菜たっぷり”の強調表示は選ばれやすく、価格が高いと選ばれにくかった。低塩メニューに反応したのは、45歳未満の男性であった。 これらの結果を踏まえ、最終年度は調査方法の評価について論文化を進めた。
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