2018 Fiscal Year Research-status Report
中小企業で働く若年男性労働者の食生活リテラシー向上のための健康管理ツールの開発
Project/Area Number |
18K17649
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
清水 信輔 共立女子大学, 看護学部, 専任講師 (00709595)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中小企業 / 若年男性労働者 / 食生活リテラシー / 健康管理 / 産業保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中小企業で働く若年男性労働者の食生活の実態や食生活リテラシーに影響する要因を明らかにし、効果的に食生活リテラシーを高め、食生活を改善していくための健康管理ツールを開発することである。 本研究により、上述した健康管理ツールの開発を行うことができれば、中小企業の限られた予算および人員の中で、見落とされがちな若年男性労働者の食生活を中心とした健康管理を行うことができる汎用性の高いツールとなり、今後、中小企業で働く若年男性労働者の健康支援に寄与できる可能性がある。 本年度は、まず若年男性労働者の食生活リテラシーに関する文献検討、若年男性労働者に対して保健指導を実施している保健師・管理栄養士からその現状について情報収集を行った。その後、中小企業で働く若年男性労働者の食生活リテラシーに影響する要因を明らかにするため、質的研究に精通している研究者のスーパーバイズを得ながら、基本属性シートおよびインタビューガイドの作成を行い、研究計画について倫理審査委員会の承認を得た。本調査の対象者および対象者数としては、中小企業で働く35歳未満の男性のうち、10~15名程度とし、スノーボールサンプリングの方法により選出している。インタビュー内容は、1)食行動全般、2)食生活リテラシー、3)職場環境に関することを中心とし、インタビューガイドをもとに対象者が記載した基本属性シートを用いて半構造化面接を行っている。現在、6名の調査を終えており、次年度も継続して実施し、データの理論的飽和をもって終了とする。その後、中小企業で働く若年男性労働者の食生活リテラシーに影響する要因を抽出するためにデータのコーディングおよびカテゴリー化を行い、質的帰納的に分析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が所属する研究機関を異動したことに伴い、研究開始までの時間を要したこと、研究計画に伴う倫理審査委員会からの回答に大幅な時間を要したため、インタビュー調査開始の時期および進捗がやや遅れている状況である。しかし、今後のインタビュー調査について対象者からの内諾は得ているため、早急に進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、現在実施しているインタビュー調査の結果を明らかにする。さらにその結果をもとに中小企業で働く若年男性労働者の食生活リテラシーを高めるための効果的な健康管理ツールの内容を検討し、開発に向けた準備を進める。
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Causes of Carryover |
物品の購入を予定していたが、研究代表者が所属する研究機関を異動したことや研究の進捗状況などにより、研究機関や調達先との調整が必要となり、購入に至らなかった。また本年度実施したインタビュー調査のテープ起こしに掛かる費用について、全てのインタビューが終了した時点で支払いを行うため、2019年度に使用額を繰り越している。インタビュー調査の分析に向け、次年度必要となる備品を購入し、翌年度分と合わせて使用する。
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