2021 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of obesity indicators as predictors of physical function decline in the early elderly
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18K17661
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Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
藤田 倶子 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (00453134)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 身体組成 / 歩行速度 / 握力 / 経年変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では2021年12月から2022年1月にかけて、歩行速度、握力、体脂肪率、筋肉量、たんぱく質量、ミネラル量、基礎代謝量の測定を行った。最終年度の測定者は男性62名、女性115名であった。そのうち2018年度に65歳以上であった2018年度測定者のうち2021年度に継続して測定した高齢者は男性45名(60%)、女性89名(66.4%)であった。4年間の研究で測定が実施できたのは2018年度、2019年度、2021年度の3回であった。2018年度から2021年度の変化では、男性の握力が35.9(5.3)kgから34.0(5.9)kg(p<0.001)、歩行速度が1.21(0.26)m/sから1.10(0.27)m/s(p<0.001)、SMIが7.13(0.73)kgから7.06(0.70)kg(p=0.048)、女性では歩行速度が1.23(0.23)m/sから1.17(0.22)m/s(p=0.005)、たんぱく質量が6.84(0.86)kgから6.77(0.93)kg(p=0.026)、SMIが5.67(0.63)kg/m2から5.58(0.68)kg/m2(p<0.001)に低下していた。地域高齢者の3年間の変化では男女ともに歩行速度、SMIが低下し、さらに男性では握力、女性ではたんぱく質量の低下が見られ、地域高齢者において、コロナ禍による生活期間を経たわずか3年の経年変化により筋肉量と歩行速度の低下が生じていると考えられた。また、2021年度に測定しなかった群と比較して、測定できた群はベースライン時で男女ともに握力、歩行速度が高く、さらに女性ではSMIが高く体脂肪率、年齢が低かった。より虚弱な群は脱落し、継続して測定していた群はより健康に近く偏りがある群の測定結果となることが考えられた。
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