2022 Fiscal Year Research-status Report
A study of imaging features of dysarthria in parkinson's disease - Elucidation of mechanism using brain analysis -
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18K17668
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Research Institution | Osaka Kawasaki Rehabilitation University |
Principal Investigator |
上田 有紀人 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (90770553)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 構音障害 / 発声障害 / 運動障害 / 神経機能画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はパーキンソン症候群ならびにパーキンソン病でみられる構音障害・発声障害に着目し、運動機能および非運動症状(認知機能や精神症状)との関連や、神経機能画像を用いて、画像特徴を検出し、発症予測因子を明らかにすることを目的としている。パーキンソン病の症状には中核症状である、すくみ現象や無動、動作緩慢以外にも構音障害があり、特に声量低下や発話速度調整障害を認めることがある。これにより、発話明瞭度が低下し、コミュニケーションに支障をきたす。介護負担の面からも、運動障害に対する日常生活動作への働きかけは重要であるが、構音・発声障害もまた、コミュニケーションの場への参加制約、趣味の喪失など、障害によりかかえる個人因子の問題も生活の質の低下を及ぼす。そのため、予防や機能維持の観点からも早期から構音障害・発声障害に着目する必要がある。これらの視点を研究目的とし、当院におけるパーキンソン病精査目的で入院された患者様を前向きに登録している。パーキンソン病の診断目的での入院が多く、自覚的に声の出しにくさを訴えるケースはあるが、症状が初期段階で客観的には捉えきれないことが多いのが現状である。前傾姿勢により声が出しにくいことがありこの影響も考慮しないといけない。認知機能障害を伴っている場合は、MMSEなどを実施し、認知機能障害の有無も正確に確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、構音や発声機能評価が重要になってくるが、COVID-19感染対策に伴い、口腔構音器官(舌運動など)の評価が症例によって不十分な点がある。
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Strategy for Future Research Activity |
予定の研究期間から期間延長しているため、症例数を限定し、現在あるデータで解析していくかどうか検討する。
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Causes of Carryover |
データ整理や、ここ数年、学会もオンライン開催であったため使用する機会がなかったためである。 使用計画としては、研究機関への交通費や学会・論文投稿等で使用したいと考えている。
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