2020 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness and mechanism of new Balance Exercise Assist Robot
Project/Area Number |
18K17694
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
角田 哲也 藤田医科大学, 医学部, 助教 (80795609)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | バランス / 転倒予防 / リハビリテーションロボット |
Outline of Annual Research Achievements |
亜急性期(発症から2週間以上)の脳卒中片麻痺患者に対して,新しいバランス練習アシスト(以下BEAR)練習と従来練習を比較した無作為化並行群間比較試験を行った.新型コロナウイルス感染の影響で予定よりはやや遅れているが、現在までにBEAR群・従来群合わせて予定の60名中53名の介入が終了している. 亜急性期の脳卒中片麻痺者3名に対して,同日にBEARを用いたバランス練習,従来のバランス練習を行い,脈拍数の変化量を用いて運動負荷を比較する試験を行った.新しいBEAR練習が従来練習より運動負荷が大きい可能性が示唆された. またBEARは車輪の上の不安定な足場で操作を行うため,ロボット上で静止姿勢を保つことが困難な被験者が存在した.またロボットの乗り降りをする際や,操作時などに不安定さを感じることが多く,特に高齢者などでは恐怖感を訴えることが課題であった.我々は,倒立振子機構を用いないスライド式バランス練習アシスト(sliding-type Balance Exercise Assist Robot;以下sBEAR)を開発した.新しいBEARやsBEARの作用機序解明のため,慣性センサ式の三次元動作解析装置Xsensを用いて,健常者3名にて各ゲームにおけるレベルに応じた関節運動の変化を解析する検討を実施した.BEAR,sBEARの測定は同日に実施し,バランス練習中の関節運動(股関節屈曲/伸展,膝関節屈曲/伸展,足関節底屈/背屈など)の変化量を算出し,左右の平均値,及び最大値を求めた.各ゲームともにレベルに応じて関節総移動量が増加すること,また各ロボット間において,股関節運動に対する足関節運動の割合に相違があることが確認できた.
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