2021 Fiscal Year Research-status Report
The proposition of underwater exercise program to increase the respiratory muscle strength for the elderly person.
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18K17698
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
山科 吉弘 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (80585456)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 呼吸筋力 / 水中歩行 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者の呼吸筋力を増強する水中運動プログラムの作成およびその効果判定をすることである。そのため2020年度は長期間の水中歩行によって呼吸筋力を高めることができるかどうかを検討するために、12週間の水中歩行プログラムを実施する予定であった。しかし、20年度は緊急事態宣言により研究の中断を余儀なくされた。 2021年度は研究を再開することができた。被験者は、日常生活が自立しており、呼吸・循環疾患にて入院歴のない高齢男性19名とし、ランダムに水中群(9名)と陸上群(10名)にわけた。各歩行プログラム開始前に全被験者に対して呼吸機能として肺活量、呼吸筋力(最大吸気口腔内圧:PImax、最大呼気口腔内圧:PEmax)をスパイロメーターおよび口腔内圧計にて計測した。そして体幹機能としてクラウスウエバーテスト変法にて腹筋瞬発力および腹筋持久力を評価した。これら開始前の値をベースライン値(以下BL値)とした。 次に、陸上歩行群は平地歩行を、水中歩行群は第4肋間の水深以上となるようにプールに入水し歩行した。運動強度は両群ともに予測最大心拍数(脈拍)の60%になるように歩行速度を調節(左手関節に脈拍計装着)し、20分間歩行を週に4回かつ12週間実施した。そして1ヶ月ごとに上述測定項目を計測した。 結果としては、肺活量は両群において歩行前後で変化を認めなかった。両群のPImaxはBL値と比較し3ヶ月後は有意な上昇を認めたが、群間で有意差はなかった。PEmaxは水中歩行群ではBL値と比較し2ヶ月以降に、陸上歩行群では3ヶ月後に有意な上昇を認め、またその値は陸上歩行群と比較し水中歩行群で有意に高値であった。腹筋瞬発力および持久力は水中歩行群ではBL値と比較し2ヶ月以降に、陸上歩行群では3ヶ月後に有意に上昇し、またその値は陸上歩行群と比較し水中歩行群で有意に高値であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度、21年度はCOVID-19の影響にて、研究の中断を余儀なくされた時期があることや、被験者を十分に集めることができなかったため、研究全体としてはやや遅れいている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の目的は、水中歩行プログラムの継続群と非継続群を比較することで、水中歩行による呼吸筋力増強の持続効果を判定する予定である。 この結果を分析することにより、持続効果はもちろんのこと、本当に水中歩行で呼吸筋力が増強していたのかを検討することが出来る。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により研究の中断を余儀なくされ、データ収集までに時間がかかってしまったため、次年度使用額が生じてしまった。 2022年度では水中歩行継続群のデータは取り終えており、現在、非継続群のデータを取っているところである。よって、これらのデータを解析し、論文発表の掲載費や英文校正費ならびに学会発表の旅費として使用する予定である。
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Research Products
(3 results)