2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on improvement of exercise tolerance in patients with heart failure with preserved ejection fraction by combined non-invasive intermittent positive pressure ventilation
Project/Area Number |
18K17704
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Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
上坂 建太 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 保健・健康研究部, 研究員 (40814207)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 収縮能が保たれた心不全 / 体重減少 / 予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、呼吸困難感の生じやすいHFpEF患者において、NIPPVを併用した運動療法は運動中の呼吸困難感を軽減させ、運動耐容能を改善させるを明らかにすることを目的とした。COVID-19流行に伴い、感染対策のためNIPPVの使用が困難となった。COVID-19流行の鎮静化した上でのNIPPV使用のタイミングを図っていたが、効果の検証が困難な状況が継続した。そこで、運動耐容能が低下したHFpEF患者の退院後の予後に関連した実態調査を並行して実施した。HFpEF患者の運動耐容能低下と並んで体重減少が予後不良因子であることが示唆されているが、十分には明らかとなっていない。HFpEF患者は、高齢で高血圧や貧血などの併存疾患を有する割合が高いことが報告されており、これらの併存疾患を考慮した上で、体重減少と予後との関連を検討することとした。体重減少は、退院6カ月後の5%体重減少と定義し、前向きコホート研究を実施した。その結果、非肥満患者において、体重減少は予後不良と関連した(全死亡ハザード比: 5.12, 心不全再入院ハザード比: 2.63)。肥満患者ではアウトカム発生者が少なかった。非肥満患者のWLは病態因子が関連しており、非肥満HF患者の病態管理としてWLをモニタリングすることの重要性が示唆された。一方で、肥満患者では利尿薬の処方が関連していたことから、退院後の水分管理が本研究の結果に影響していたと考えられた。本研究結果を学術誌へ投稿し、アクセプトされた[ESC Heart Fail. 2021 Dec;8(6):5293-5303]。
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Research Products
(1 results)