2018 Fiscal Year Research-status Report
敗血症患者に対する生活の質改善のための早期リハビリテーション方法の構築
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18K17719
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
對東 俊介 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (50613501)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 敗血症 / リハビリテーション / 系統的レビュー / メタアナリシス |
Outline of Annual Research Achievements |
敗血症患者に対するリハビリテーションについて、事前規定しPROSPEROに登録した計画(https://www.crd.york.ac.uk/PROSPERO/display_record.php?RecordID=76384)に沿って系統的レビューを行った。主要アウトカムを生活の質(Quality of life: QOL)、日常生活動作(Activities of daily living: ADL)、死亡率とし、副次アウトカムをICU在室日数、在院日数、復職率、筋力、せん妄、有害事象とした。系統的レビューの結果、2報の無作為化比較試験、75名の患者が対象となった。メタアナリシスの結果、敗血症患者に対するリハビリテーションによりQOLのうちphysical functionは平均差21.10 (95%信頼区間: 6.57-35.63)、physical roleは平均差44.40 (95% 信頼区間: 22.55-66.05)であり有意な改善を認めることを明らかにした。一方ICU死亡はリスク比 2.02 (95% 信頼区間: 0.46-8.91)であり有意な減少を認めなかった。ICU在室日数、在院日数、筋力に有意差を認めず、有害事象は2報の研究ではなかったことが明らかとなった。また、ADL、復職率、せん妄については報告がなかった。各エビデンスの確かさは "very low"であることを明らかにした(PLoS One. 2018;13(7):e0201292)。系統的レビューの結果を踏まえ、現在自転車エルゴメータ(MOTOmed letto 2, Reck & Co, Germany)を新機購入し、ICUに入室した患者への使用を開始している。ICUに入室し敗血症と診断された患者を対象に、早期からのベッド上でのリハビリテーション介入による有害事象の発生頻度の検証の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題の基盤となる系統的レビューの完成に時間を要したことと、自転車エルゴメータ(MOTOmed letto 2, Reck & Co, Germany)の価格変更による予算調整および購入に時間を要したことにより、研究1:敗血症患者に対するICU入室早期からの床上リハビリテーションの安全性の検証が終了できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度に、現在進行が遅れている研究1:敗血症患者に対するICU入室早期からの床上リハビリテーションの安全性の検証を完了する予定である。加えて、進行が遅れている研究2.敗血症患者に対するリハビリテーション実施状況および日常生活動作と生活の質に関する多施設前向き観察研究についても、速やかに共同研究施設を募集し、研究を開始する予定である。
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Research Products
(1 results)