2019 Fiscal Year Research-status Report
敗血症患者に対する生活の質改善のための早期リハビリテーション方法の構築
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18K17719
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
對東 俊介 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (50613501)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 敗血症 / 重症患者 / リハビリテーション / 系統的レビュー / メタアナリシス |
Outline of Annual Research Achievements |
敗血症患者をはじめとした重症患者に対してICU退室後にどのようなリハビリテーションが提供され、ICU退室後のリハビリテーションが生活の質(QOL)、日常生活動作(ADL)を改善するかについて、事前規定しPROSPEROに登録した計画 (hhttps://www.crd.york.ac.uk/PROSPERO/display_record.php?RecordID=80532)に沿って系統的レビューを行った。主要評価項目をQOL、ADL、死亡率とし、副次評価項目として運動耐容能、痛み、復職、筋力、せん妄期間、有害事象とし、1か月後の短期評価と6か月後の長期評価について検討した。系統的レビューの結果10報の無作為化比較試験、1110名が対象となった。メタアナリシスの結果、ICU退室後の重点的なリハビリテーションによりQOLのうちphysical and mental component summary scoreは平均差0.06 (95%信頼区間:-0.12-0.24)、mental component summary scoreは平均差-0.04(95%信頼区間 -0.20-0.11)であり有意差を認めなかった。また死亡率もリスク比1.05(95%信頼区間0.66-1.66)と有意な減少を認めなかった。運動耐容能や疼痛、筋力については測定している研究もあったが、1か月および6か月のデータは測定されていなかった。また復職やせん妄については評価されていなかった。各エビデンスの確かさは "low"~"moderate"であることを明らかにした(BMJ Open. 2019;9(6):e026075)。系統的レビューの結果を踏まえ、現在敗血症患者へ実施されているリハビリテーション内容を明らかにし、敗血症患者の退院後のADLやQOLと関連する因子を検証するための研究の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題の基盤となる系統的レビューの完成に時間を要したことと、研究1:敗血症患者に対するICU入室早期からの床上リハビリテーションの安全性の検証が終了できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に、現在進行が遅れている研究1:敗血症患者に対するICU入室早期からの床上リハビリテーションの安全性の検証を完了する予定である。加えて、進行が遅れている研究2.敗血症患者に対するリハビリテーション実施状況および日常生活動作と生活の質に関する多施設前向き観察研究についても、速やかに共同研究施設を募集し、研究を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進行が遅れていることが理由である。研究2.敗血症患者に対するリハビリテーション実施状況および日常生活動作と生活の質に関する多施設前向き観察研究の消耗品費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)