2020 Fiscal Year Research-status Report
Regulation of muscle stem cell and mesenchymal stem cell by exercise induced metabolic and mechanical stress
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18K17722
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
齋藤 悠城 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40758702)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 間葉系前駆細胞 / 骨格筋 / 慢性炎症性疾患 / 細胞老化 / リハビリテーション / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋の慢性炎症性疾患は持続的な炎症とそれに伴う線維化により機能不全を呈する。比較的有効とされる運動介入は、その強度や頻度によっては症状を悪化さ せる可能性も有しており、そのメカニズムは未だ不明である。慢性炎症性筋疾患に対する運動による骨格筋再生と変性メカニズムの解明は有効な治療法を確立す るうえで大変重要な課題である。 昨年度の研究で、慢性炎症性筋疾患モデルで増加するPlatelet-derived growth factor receptors alpha (PDGFRα)陽性間葉系細胞で、細胞老化因子の発現パターンが急性筋炎モデルとは異なることを明らかにしていた。また、筋芽細胞では慢性炎症性筋疾患モデルで細胞老化因子を発現する細胞が増加していることを明らかにした。本年度は、本年度は、in vitroで骨格筋間葉系細胞および筋芽細胞に異なる複数の細胞ストレスを負荷し、ストレス応答を遺伝子発現解析およびタンパク質発現解析により解析した。当初の予定ではin vivoにおいても細胞ストレスに対する間葉系細胞および筋芽細胞におけるストレス反応を評価し、治療につなげる予定であったが、COVID-19の影響で予定通りに動物実験を実施することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定ではマウス疾患モデルを用いたin vivoにおける細胞ストレスに対する間葉系細胞および筋芽細胞におけるストレス反応を評価し、治療につなげる予定であったが、COVID-19の影響で予定通りに動物実験を実施することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は筋実質細胞、特に筋幹細胞における細胞老化に着目した研究を進める。これまで得られた結果から、治療標的となる因子または細胞を同定し、動物モデルを用いたin vivo実験を実施することで、筋再生と変性のメカニズムの解明、さらには新規治療法につながる知見を得ることを目指す。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、予定通りに動物実験を行うことができなかったため。 筋幹細胞における細胞老化を制御することで、筋再生を促すことができるかを検討するため、動物実験を中心に実施する予定である。そのため、実験動物購入費用、飼育費用、特定の因子を制御する薬剤などの試薬費用、および筋組織・細胞における遺伝子発現、タンパク質発現解析を実施するための試薬に研究費を使用する計画である。
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Research Products
(1 results)