2018 Fiscal Year Research-status Report
Influence of neck alignment on swallowing function in patients with cervical spine disease
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18K17748
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井口 はるひ 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00790776)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 頸椎疾患 / 嚥下障害 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食嚥下障害は誤嚥や誤嚥性肺炎,窒息などの原因になり,脳卒中・頭頸部がん患者などを中心に診断・治療が発達してきた.一方,頚椎疾患では骨変形や手術操作による咽頭食道の圧迫などから嚥下障害をきたす可能性が示唆されている.過去に頚椎疾患の手術,特に前方アプローチ術後の嚥下障害に関する研究は行われているが,頚椎疾患全体の嚥下障害の研究や頚部アラインメント変化との関連に注目した報告は少ない.申請者は実際の医療の現場で頚椎疾患のリハビリテーションを行う際,術後に嚥下機能低下をきたした患者の診療を少なからず行っている.頚椎疾患やその治療による頚部アラインメント変化と嚥下障害の関連を解明することで,頚椎疾患のみならず姿勢変化を生じた高齢者全般の嚥下障害への対応が可能となり,誤嚥性肺炎の発生頻度を減らせると考える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度は当院のカルテ調査を行い、後方視的に頸椎疾患の嚥下障害の発生頻度と重症度を確認した。当初は嚥下内視鏡による評価を検討していたが、より詳細な評価を行うため嚥下造影が適切と考えた。そのため当院内でリハビリテーション科による嚥下造影検査の立ち上げをし、2019年3月より実施可能となったため、2019年4月から評価について検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査を受けて、頸椎疾患術前後の嚥下造影検査を行い、嚥下障害の発生の有無と重症度の確認、対処法について検討し、嚥下障害発生の原因を解明する。
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Causes of Carryover |
嚥下内視鏡での嚥下評価を検討しており、エアスコープを計上していたが、病院での購入が昨年度決定した。しかし、嚥下造影検査による嚥下評価の追加も検討しており、画像解析のためのソフトウェア購入が必要であるため、2019年度に購入予定である。
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