2019 Fiscal Year Research-status Report
筋電気刺激トレーニングは加齢による骨格筋異所性脂肪の蓄積を抑制できるのか?
Project/Area Number |
18K17764
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
日置 麻也 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 准教授 (60769058)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋電気刺激トレーニング / 骨格筋異所性脂肪 / サルコペニア肥満 / 加齢 / 筋萎縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、加齢に伴い蓄積された筋細胞外異所性脂肪に対する“継続的な筋電気刺激トレーニング”の効果を検証することである。本研究は、この目的を達成するために①加齢に伴い変化した筋肉量と筋細胞外異所性脂肪量の実態調査を行う。さらに、②12週間の筋電気刺激トレーニング介入により変化する骨格筋量や筋細胞外異所性脂肪量と血液成分濃度との相関を検討し関連性を明らかにする。 本年度 (2019年度) は、以下の流れで実行した。本研究は、2019年6月に倫理委員会より承認された。その後、近隣の公民館や地域コミュニティーセンターにて研究概要説明会を開き対象者を公募した。今年度は、予定通りの応募者数が得られたので、順調にインフォームドコンセント、実験へと進んだ。2019年4月~2020年3月までに実験が終了した対象者に継続中の対象者を含めると、現在、11名が実験進行中である。 測定は12週間の筋電気刺激トレーニング前後で実施し、筋電気刺激トレーニングの効果検証を行う。さらにその後、12週間後に測定を実施し、筋電気刺激トレーニングなし期間の検証も併せて行う。一対象者の研究期間は6ヶ月間に及ぶが、現在のところ途中でリタイアした対象者はおらず順調に進んでいる。本研究は予備実験を含めたこれまでの先行研究結果を基に、脂質代謝が向上する筋電気刺激トレーニング時間や強度を設定した。全ての実験が終了した対象者5名の結果では、予測通りの結果が得られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究が倫理委員会により承認されたため、対象者リクルート、研究説明会、実験へと取り組むことができた。リクルートは公民会や地域コミュニティーセンターと連携して実施してきた。このことにより、公民館や地域コミュニティーセンターのスタッフ、クリニック、中高齢対象者との連携体制が整い、今後も継続的に実験を実施できる環境となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、倫理委員会に承認されること、クリニックや公民館、地域コミュニティーセンターとの連携体制を整えること、実験を開始することが本研究の大きな課題であった。連携体制が確立されたことにより、次年度も順調に実験が進むものと考えられる。また、最終年度は、データ分析や研究報告に時間を割く予定である。しかし、現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため地域の公的施設が全て閉鎖されており、6、7月に開催予定であった研究説明会は延期となった。今後の見通しが立たない状況であり、最終年度も引き続き実験を行う可能性が高い。
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Causes of Carryover |
本研究は、2019年度は順調に進んだ。6月末に入り対象者リクルートを実施したところ応募人数が当初予定していた人数より多く集まったことで使用額が増加した。2019年度に増額した内容の内訳は、対象者人数分の採血費用、検体検査費用、電気刺激時に用いる電極費用、謝金である。これらの使用増額により2019年7月に前倒請求を行い、受理された。2020年度に行う予定であった実験が前倒しで、2019年度に実施したととなったが、2020年度に支給される残額分で2020年度も引き続き実験を行うことが可能であり、研究遂行上において大きな問題はないと考えている。
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Research Products
(4 results)