2018 Fiscal Year Research-status Report
加熱式たばこが呼吸機能と呼吸筋, 2型糖尿病ラットに与える影響について
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18K17779
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
西井 康恵 畿央大学, 健康科学部, 助手 (50461207)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 喫煙 / 肺障害 / ラット |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度においては、本研究の目的の一つである、燃焼たばこと加熱式たばこの曝露による肺障害を運動と高気圧酸素の介入が軽減させるのか、まずは燃焼たばこにおいて検討した。燃焼たばこの主流煙水溶液を気管投与したラット(CSS群)に運動とBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)の飲水投与を組み合わせた介入を行った。。肺組織においては、肺胞内マクロファージの浸潤の度合いが たばこ主流煙投与群(CSS群)>>CSS+BCAA+運動群≒CSS+運動群≒たばこ非投与群 の傾向を示し、BCAAによる下肢筋重量の増加は肺の炎症の程度には大きく影響を及ぼさないことが示唆された。 本実験において、たばこ主流煙水溶液を気管内投与した直後にラットの呼吸が数秒間、乱れることから動物への負担軽減を検討し、他文献の情報から鼻腔内投与を試みることとした。また、炎症惹起物質としてグラム陰性菌細胞壁外膜の構成成分であるリポポリサッカライド(LPS)も同時に投与しており、これはマクロファージを活性化して炎症性サイトカインの分泌を促進させる目的で使用している。しかし今回行った実験で使用したWistarラットのLPSの気管内投与の有無によって好中球の肺胞内浸潤に差が認められなかった。そこで、LPSの投与濃度の検討を行うこととした。また先行文献においてLPSではなくオゾンによって肺胞内への好中球浸潤がBALB/cマウスにおいて有意に増加したことから、オゾンの曝露によって直接的に肺胞内細胞へダメージを与えることも検討することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検討事項が増加したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、投与方法と炎症惹起の条件を検討した後に運動療法と、高気圧酸素療法の介入を行う。
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Causes of Carryover |
研究の進捗にやや遅れが出たため、購入予定の機器を準備するまで至らなかったため。
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