2021 Fiscal Year Research-status Report
母親の育児ストレスは運動習慣によって軽減するか?:ホルモン動態に着目して
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18K17793
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
稗田 睦子 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (70707455)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 育児ストレス / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、核家族化の進行に伴う母子の孤立などによる母親の育児ストレスの蓄積が深刻化していることが、社会科学分野で指摘されている。育児ストレスの蓄積は、うつや不眠症などの精神症状の発症や幼児虐待などの深刻な問題を引き起こすリスク要因である。このリスクを回避するため、育児ストレスを軽減し、かつ日常生活の中で無理なく取り入れることのできる具体的な手段が必要とされている。運動はメンタルヘルスの向上に効果があることが報告されているが、育児ストレス軽減の観点からの研究は行われていない。本研究課題は、定期的な運動習慣が乳幼児をもつ母親の育児ストレスに対する影響を解明し、育児中の母親のメンタルヘルスのケアを目的としたプログラムの構築に寄与することを目的とする。具体的には、乳幼児を持つ母親を対象に、育児ストレスに対する運動の直接的な効果をストレスや母性行動に関与するホルモン分泌量や心理的なアンケーとから総合的に検討する。 本研究はヒトを対象とする実験のため、ここ数年の新型コロナウィルスの流行の影響を受け、2021年度は被験者の募集ができなかった。そのため、2021年度は、前年度までの研究のデータ解析等を行った。データの解析から、一過性の運動は育児中の母親のストレスを軽減することを示唆する結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響のため、ヒトを対象とした研究が行えないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の新型コロナウィルスの状況次第による。実験可能な状況下になった場合には、被験者数を追加するための実験を遂行しる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響を受け、ヒトを対象とする実験の遂行ができなかったため。
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