2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of exercise on parenting stress in mothers
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18K17793
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
稗田 睦子 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (70707455)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 運動 / 精神的ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、定期的な運動習慣が乳幼児をもつ母親の育児ストレスに与える影響を解明し、育児中の母親のメンタルヘルスのケアを目的としたプログラムの構築に寄与することを目的としている。被験者として、生後半年から1年以内の乳幼児を育児している母親を募集した。被験者に一過性の中等度の有酸素性運動を行わせ、ストレスホルモンなどの生理学的なデータやアンケートによる心理的なデータを収集することで、母親のメンタルに運動が与える影響を調べようとした。研究期間の2年目から新型コロナウィルスが流行したため、ヒトの研究ができない状況下となり、研究の遂行が困難となった。また、研究期間中に研究代表者の産休・育休があったことにより、研究が一時中断となった。これらの理由により、研究計画として予定していた被験者数の獲得、および追加実験をすることができなくなってしまった。そのような制限はあったものの、被験者から採取した唾液から、ストレスのバイオマーカーとして利用されたいる、コルチゾールやクロモグラニンAなどのホルモンを分析した。最終年度には、新型コロナウィルスが本格的に流行する前までに得られた研究データ(アンケート調査や生理学的なデータ)を総合的に分析することで、運動が母親の精神的なストレスに与える影響の検討を行った。その結果、一過性の運動が母親のメンタルに好影響を与える効果があることが示唆された。これらの結果は、令和4年の日本体力医学会において発表された。
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