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2020 Fiscal Year Research-status Report

曲走路疾走が得意な選手の特徴の解明と新たな指導・トレーニング方法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K17809
Research InstitutionInternational Pacific University

Principal Investigator

石村 和博  環太平洋大学, 体育学部, 講師 (60723707)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords曲走路疾走 / 短距離走
Outline of Annual Research Achievements

2020年度はデータ分析が終えることが出来た被験者12名(大学陸上競技部に所属する短距離走競技者男子6名,女子6名)を対象に,運動学的分析を実施した.
2019年度に実施した実験の内容は次の通りである.被験者に日本陸上競技連盟第4種公認屋外300m陸上競技場の直走路および曲走路上で60mの最大努力走を2試技ずつ行わせた.なお直走路と曲走路の実験は別日に実施した.光電管を用いて試技時の後半30mのタイムを記録し,タイムが良かった試技を分析対象とした.また被験者には身体特徴点およびスパイクシューズ上に反射マーカーを貼付し,40-50m地点の疾走動作を3次元モーションキャプチャーシステムで撮影した.
上記の実験で得られたマーカーの座標データから,各被験者の曲走路疾走中の下肢3関節の関節角度および関節角速度を算出した.直走路疾走時の後半30mタイムに対する曲走路疾走時の後半30mタイムの割合を算出し(100%の場合はタイムが同じ),その割合上位6名,下位6名に群分けした.上位群6名の直走路タイムに対する曲走路疾走タイムの割合は97.6–101.1%であり,曲走路疾走タイムが直走路タイムを上回る被験者が2名いた.下位群6名は92.4–97.5%であった.曲走路疾走時の下肢の運動学的変数を比較したが,群間で統計学的有意差が認められたのは左足接地時の左股関節屈曲角度のみであり,上位郡の特徴を見つけるには至らなかった.
このような結果になった理由のひとつに,群分けの影響があると考えられる.本年度は分析を進め,被験者数を増やし群分けの際に中間層を除くことができるようにする必要がある.また運動学的な比較だけでなく,体力的な比較も実施し研究課題を完了させていくこととする.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度で研究課題を完了する予定であったが,新型コロナウイルス感染予防対策のため前期にほとんど学内に入校することができず,研究を進めることが出来なかった.後期には学内施設の使用が認められたが,本学のデータ処理室の使用人数の制限もあり思ったようには分析が進まなかった.そのため研究機関の延長を申請した.

Strategy for Future Research Activity

実験は完了しているため,今後はデータ分析を進め解析可能な被験者数を増やすことが必要である.その上で,群分け時に中間層を除けるようにする.
運動学的変数を算出するためのアルゴリズムは2020年度に作成し終えているため,データ分析さえ進めていくことができれば,変数の算出には時間を要さないので,予定通り研究課題を終えることができると予想している.

Causes of Carryover

情報収集を行う予定であった学会の中止や,データ処理を行う学生アルバイトの雇用期間の短縮(コロナ対策で学内で活動でできない時期があったため)により,予定していたよりも支出が減ったためである.
2021年度はアルバイトへの謝金およびデータ分析を自宅でも可能にするためのタブレットPCやソフトウェアなどの購入に使用する予定である.

URL: 

Published: 2021-12-27  

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