2021 Fiscal Year Annual Research Report
Relationships between performance and biological factors in athletes
Project/Area Number |
18K17812
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Research Institution | Takachiho University |
Principal Investigator |
浅井 泰詞 高千穂大学, 人間科学部, 助教 (30781984)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 遺伝子多型 / 認知能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
競技スポーツにおいて、競技力と生物学的因子(遺伝子多型、ホルモン)の関係についても研究がなされるようになってきた。しかしながら、認知能力に影響を及ぼす遺伝子多型とスポーツ競技との関連性について検証した科学的研究は少ないのが現状である。そこで、スポーツ種目およびスポーツ選手の競技力と遺伝子多型の関連性を検証することで、スポーツ選手における心理的因子の生物学的基盤の解明を目指した。 本研究において、いくつかの研究発表を行った。2020年度に「柔道選手におけるBDNF遺伝子多型分布の特性」と「Characteristics of the BDNF Val66Met polymorphism in competitive swimmers and judo athletes」、2021年度には「競泳選手におけるBDNF遺伝子多型分布と競技力との関係」として発表した。これまでの研究において、瞬発力や持久力に関する遺伝子多型と競技力との関係性については多く示されているが、心理的因子に影響を及ぼす遺伝子多型ついてはほとんど知見がない。その中で、本研究では新たな発表を行うことができた。今回の研究内容として、競泳選手と柔道選手においては検討することができたが、チームスポーツである球技等の選手の検討までは至らなかった。コロナ禍において被験者数を増やすことが難しく、成果を上げることはできなかったが、今後はさらに研究を進め、他種目選手やチームスポーツの選手についても検討していきたい。さらに、遺伝子多型を考慮した認知トレーニングの開発にも着手していきたいと考えている。
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