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2018 Fiscal Year Research-status Report

A prospective study of risk factors for preventing running disorders

Research Project

Project/Area Number 18K17822
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

大見 武弘  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (50749190)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords内側脛骨過労性骨膜炎 / 片脚着地衝撃 / 長距離ランナー
Outline of Annual Research Achievements

ランニングは愛好者が増加し、幅広い年齢層でスポーツとして認知されている。しかし、一方で、近年シンスプリントなどのランニング傷害の発生率の高さが問題となっている。従って、ランニング傷害の予防は健康・競技力向上に重要な意味合いをもつ。本研究の目的は、予防方法を開発するための科学的根拠を得るために、陸上選手を対象に前向き研究によりランニング傷害の原因となる身体構造・機能的因子と運動力学的な因子を明らかにすることである。本研究は従来の研究よりも簡易な、ステップ動作を用いて運動力学の計測(床反力と足圧分布)を行い、ランニング傷害受傷前後のデータを収集し、①受傷前後の状態、②受傷群と非受傷群の比較検討を行う。本研究の学術的独創性は動作解析とMRIの画像所見を併せて評価し、ランニング傷害受傷以前から受傷後までの経過を前向きに縦断的に解析することである。
まずは、代表的なランニング障害の一つであるmedial tibial stress syndrome(MTSS)を発症したアスリートのリハビリテーションや再発予防のための動作指導に役立てるために、MTSSの既往がある男子長距離ランナーにおける前方ステップ動作中の着地衝撃パターンを明らかにすることを目的とした。対象は大学男子長距離ランナー15名とした。MTSSの既往がある群と既往がない群に分け、床反力パラメータを群間で比較した。MTSSの既往がない群と比較してMTSSの既往がある群の垂直最大床反力とフリーモーメントは有意に小さかった。省スペースで動作の評価が可能な前方ステップ動作を用いることにより、MTSSの既往があるアスリートの着地衝撃パターンの特徴を捉えることができた。この内容は日本臨床スポーツ医学会誌で査読中である。
今後は、床反力データに加え、運動学・運動力学的データやMRI撮影を平行して行い、先行研究では示されなかった身体構造を明らかにする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

1.計測機器の調整の遅れ:計測に用いる予定であった足圧分布測定機の選定、作成に時間を要した。計測で用いる予定であった三次元動作解析装置が故障していたため、調整に3ヶ月を要した。
2.被験者選定の遅れ:被験者の募集に時間を要した。現在実業団駅伝部に研究被験者を了承していただいた。5月以降計測を進める予定である。

Strategy for Future Research Activity

1.データ計測
5月中旬より実業団駅伝部に協力していただき、データ計測を進める。前向き研究であるため、5月の計測後、11-12月にも再度計測させていただく予定である。他の実業団チームや大学からも被験者募集を進める。
2.データの解析と公表
解析に関しては順じ進め、9月から12月に開催される第6回日本スポーツ理学療法学会学術集会、第74回日本体力医学会大会または第30回日本臨床スポーツ医学会学術集会にて研究成果の一部を公表すべく、抄録を提出する予定である。横断的データとして、ランニング傷害の既往の有無により群分けし、運動学・運動力学的特徴やMRI画像からの筋横断面積の結果を論文として英文雑誌(American Journal Sports Medicine、British Journal Sports Medicineなど)への投稿へと進める。

Causes of Carryover

使用機器を揃えるために2018年度内かかってしまったことと、被験者とのスケジュールが合わず2018年度内に計測ができなかった。2019年度から被験者を呼んでデータの収集を開始するため、研究謝金が今後必要となる。被験者データが一定数揃ってきてから、データの公表(国内スポーツ関連学会、理学療法関連学会)へ進むため、2019年度以降に公表に必要な旅費やその他の金額が必要となる。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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