Development of teaching method of pitching foam using rotary chair

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K17827
• Research Institution: Sapporo International University
• Principal Investigator: 阿南 浩司 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 准教授 (00553851)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 野球 / 投球動作 / 上肢 / 体幹 / 運動学習 / 指導法

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、体幹および骨盤の固定および回旋を容易に行える回転椅子を用いて、投球の指導法を考案することである。具体的には、以下の計画を立ててきた。H30-R1年度においては、投球動作についての文献研究を体系的に行うとともに、体幹および骨盤の回旋動作を容易に行える回転椅子を用いた投球における体幹および上肢運動について、バイオメカニクス的手法を用いて検討する。R2-R3年度では、前年度までの結果をふまえて、投球の熟練者および未熟練者を対象に、回転椅子を用いた投球の技術指導法の介入効果の検証を、バイオメカニクス的手法を用いて行う。
R2年度は、「回転椅子を用いた投球トレーニングが投球動作時の体幹・骨盤運動に及ぼす影響」についての検討を行ってきた。具体的には、野球の未熟練者および熟練者を対象に、回転椅子を用いた野球の投球トレーニングを実施し、トレーニング前後の投球動作における体幹・骨盤の運動の変化について検討した。測定項目は、①体幹上部回旋可動域、②骨盤回旋可動域、③体幹上部・骨盤捻転角度とした。少数ではあるが、未熟練者の検討結果において、投球動作時の体幹の捻転角度、体幹および骨盤の回旋角度可動域に関して、回転椅子を用いた投球トレーニングが有効であることが示唆された。熟練者については、まだ分析の途中である。
今後は、未熟練者および熟練者の被験者数を増やし、回転椅子を用いた投球トレーニングが投球動作時の体幹・骨盤運動に及ぼす影響について、さらに検討を進める。R3年度の上期には、熟練者の分析を重点的に行う。ここで得られた結果をふまえ、下期には、回転椅子を用いた投球指導法の効果を実証するために、熟練者および未熟練者ごとの指導法介入前後の投球動作の変化についてまとめる。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

計画が大きく遅れているところまでは至っていないが、大学における活動自粛の影響を少なからず受け、実験が円滑に行えなかった。

Strategy for Future Research Activity

現在は、対面での授業の再開後に、実験を行う予定である。それまでの期間に、今までに得られたデータをまとめ、最終年となる今年度の研究計画に係わる詳細な実験条件を設定し、全体の計画が遅れることのないように備える。