2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of teaching method of pitching foam using rotary chair
Project/Area Number |
18K17827
|
Research Institution | Sapporo International University |
Principal Investigator |
阿南 浩司 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 准教授 (00553851)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 野球 / 投球動作 / 上肢 / 体幹 / 運動学習 / 指導法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,野球の経験者を対象に,回転椅子を用いて投球の骨盤および体幹運動における反動動作および捻転のトレーニングを行い,トレーニング前後の投球における骨盤および体幹運動の変化を検討した.被験者は10年以上の野球クラブへの所属経験を有する右利き13名(22.67 ± 2.08歳, 171.23 ± 5.67 cm, 68.0 ± 4.77 kg)を対象とした.[課題]測定に先立ち,被験者にはストレッチを含むウォーミングアップを十分に行わせた後,投球練習を行わせた.被験者には,立位姿勢あるいは座位姿勢(回転椅子に着座する)から以下の手順で投球を行わせた.①Before条件では被験者は立位姿勢にて全力投球を10球行った.②回転椅子トレーニングでは被験者は回転椅子に着座し,座位姿勢からの最大下努力による投球を30試技行った.③After条件では①と同様であった.[実験装置および用具]投球動作を測定するために9台のL E Dカメラからなる三次元動作解析装置を用いた.反射マーカー(直径25mm)を身体部位17点に取り付けた.総じて、骨盤および体幹上部における回旋可動域は増大した。踏み込み足接地時点および最大後方捻転角度時点において、骨盤・体幹上部の回旋角度ではトレーニング前後では有意な変化が認められなかった一方で,骨盤-体幹捻転角度では両時点ともに有意な変化が認められた.本トレーニングを通じて骨盤および体幹上部の回旋運動の相対として捻転肢位形成をより高めることができたと考えられる.しかしながら,骨盤および体幹上部の角速度では有意な結果が認められなかった. 骨盤・体幹上部は,隣接する部位と相互作用の関係にあり,より高いトルク発揮が求められる下肢と複雑な関節運動と高速運動が要求される上肢の影響を受けた可能性が考えられる.
|