2020 Fiscal Year Annual Research Report
Clarification of mechanisms of strength gains induced by resistance training
Project/Area Number |
18K17837
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
前大 純朗 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 研究員 (60774586)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 皮質脊髄路の可塑性 / レジスタンストレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究実施計画に基づき以下の研究成果を報告した。 【長期的なレジスタンストレーニングに伴う皮質脊髄路の興奮性の変化】 長期的なレジスタンストレーニングの実施により、大脳運動野を始めとする中枢神経系がどのように適応するのかは不明である。本研究では、肘関節屈曲筋群のレジスタンストレーニングを週2回・3年以上実施している鍛錬者15名(鍛錬者群)と運動習慣のない非鍛錬者15名(コントロール群)を対象に、等尺性最大肘関節屈曲筋力の10%の力発揮中において、経頭蓋磁気刺激で誘発される運動誘発電位の刺激強度-反応曲線の勾配(皮質脊髄路の興奮性を反映)を測定した。その結果、運動誘発電位の刺激強度-反応曲線の勾配は、鍛錬群がコントロール群よりも有意に小さかった(P = 0.013, -48%)。このことから、長期的なレジスタンストレーニングの実施により、低強度の力発揮中における皮質脊髄路の興奮性が低下(神経伝達が向上)することが示唆された(Maeo et al. 2021, European Journal of Neuroscience)。
上記に加え、長期的なレジスタンストレーニングが1)力発揮中の運動単位の振る舞い(Casolo, Maeo et al. Under review)や2)最大運動活動電位(Skarabot, Maeo et al. Under review)に及ぼす影響についても検証しており、これらの研究成果は国際学術誌において査読後に現在修正中である。
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Research Products
(3 results)