2020 Fiscal Year Research-status Report
競泳のスタート局面における入水前後の動作と流体力の関係及び最小減速モデルの構築
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18K17849
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
明石 啓太 環太平洋大学, 体育学部, 助教 (10740160)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 競泳 / 水泳 / スタート / バイオメカニクス / 動作分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は新型コロナウィルスの影響により予定していた実験を一切実施することができなかった.そのため,2020年度は過去2年間に実施した測定したデータを用い,入水以降の身体重心水平速度(以下,水平速度とする)を高く維持するために重要であるとわかっている各変数を使って,全身入水完了時にあたる入水開始(0 s)の0.5 s後における水平速度を予測するための計算式を算出することを目的とした. 0.5 s時点における水平速度を目的変数,前年度までの研究で明らかになっている0.5 s時点における水平速度と有意な相関がある変数を説明変数とし,変数減少法の重回帰分析を行った.なお,0.5 s時点における水平速度と有意な相関がある変数は数多く見られたため,多重共線性を確認し,説明変数には0 s時の水平速度,入水角度,0 s時の重心回りの各運動量,手と大転子の入水位置の差,0.3 s時の上体角度,0.4 s時の大腿角度,0.5 s時の下腿角度,0.3 s時の上体迎角の8つを使用した. その結果,自由度修正済み決定係数が最も高いモデルにおける回帰係数は0 s時の水平速度:0.534,0 s時の重心回りの各運動量:-0.016,0.3 s時の上体迎角:-0.0134,定数項:0.728で,自由度修正済み決定係数は0.659であった(p < 0.01).以上のように本研究で算出した主だった変数を用いれば全身入水完了直後の水平速度をある程度予測できると分かった.一方で,0 s時の水平速度はスタート台から離台した際の水平速度に等しく,スタート台を蹴る筋力に依存する.よって,性差や競技力を考慮し,0 s時の水平速度以外の変数で入水以降の水平速度を説明する方法について検討する必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度はジュニア選手や女子選手など,これまでに対象としていなかった属性を持つ選手を対象として実験を行う予定であった.しかし,新型コロナウィルス蔓延と研究代表者の異動が重なり,実験を行うプールの確保ができず,新たな実験を実施できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度実施予定であったジュニア選手や女子選手を対象とした実験を実施する.これによって得られたデータも加え,入水開始時の水平速度のレベルに応じて,入水以降の水平速度を予測する回帰式について検討を行う. これらをまとめて本研究について論文にまとめる.
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Causes of Carryover |
実施予定であった実験が実施できず,施設利用費や人件費等を使用しなかった。
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