2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K17866
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
加藤 孝基 南山大学, 経済学部, 准教授 (10750771)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | TMS / 筋弛緩 / 運動抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、筋の弛緩についての総説論文を執筆した。スポーツや楽器演奏を行う際の弛緩、弛緩動作に関連する神経疾患(ジストニア、パーキンソン病、脳卒中等)、弛緩を行う際の神経機構等に関する先行研究等を総説した。特に、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)や脳波計(EEG)、経頭蓋磁気刺激法(TMS)を用いた先行研究を中心に議論を行った。また、これまでに我々の研究チームで明らかにした、「筋の弛緩が他肢の神経機構に及ぼす影響」についても、TMSを用いた研究を中心に総説した。この内容は、国際誌Frontiers in Physiologyに掲載された。
また、筋の弛緩に関わる個人差について、様々な筋・動作を対象に網羅的に明らかにする研究の予備実験を行った。 6つの動作(指関節筋の屈曲、手関節の屈曲、肘関節筋の屈曲、肩関節筋の外転、膝関節筋の屈曲、足関節筋の背屈)を対象とし、収縮および弛緩(収縮からの脱力動作)を行った。被験者は、音合図に素早く反応し50%MVCの標的強度に素早く収縮を行う収縮課題と、50%MVCから素早く弛緩を行う弛緩課題を行った。弛緩を行う際には、意図的ではない拮抗筋の活動が生じる試行があるが、これらも弛緩の難易度の指標の一つとして評価することとし、様々な筋における筋弛緩の筋活動動態を明らかにする。 現在解析中であり、試技中の主働筋の筋活動から収縮・弛緩課題の反応開始時間・反応完了時間・反応開始から反応完了にかかる時間(所要時間)を様々な基準を設けて明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は、総説論文の執筆、発表等に時間を費やしたため、予定通りに研究が進まなかった。また、勤務地が変更したことも、遅れが生じた原因の一つと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、研究が行える環境が整い次第、実験を進め、被験者数を増やしていく予定である。それまでは、過去に収集したデータの解析等を進める予定である。
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