2021 Fiscal Year Research-status Report
クロスカントリースキー競技における上肢と下肢による力の貢献度の走法間比較
Project/Area Number |
18K17867
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
藤田 善也 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (30633226)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | スキー反力 / ポール反力 / サブ走法 / キネティクス / 足底圧力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,力センサを内蔵したポールとスキーを独自に開発し,上肢および下肢で発揮される力の滑走速度への貢献度を走法間で比較することである.前々年度までに,ポールとローラースキーから発揮される力の検出のためのセンサシステムの開発,スケーティングおよびクラシカル種目におけるサブ走法の切り替え地点を明らかにしてきた.前年度より上肢と下肢の貢献度の比較について、ポールおよびローラースキーセンサを用いた実験を実施する予定であったものの研究実施には至っていない。今年度は前年度に引き続き,測定機器の調整や,キネマティクスデータ測定のための3次元モーションキャプチャシステム,自動デジタイズソフト ウェア,慣性センサを用いた計測方法などを精査し,次の実験計画のための予備実験を実施した. また本年度には,異なるサブ走法にて滑走運動を行なった際のスキー板の操作に関する技術を明らかにするために必要な足圧センサの精度検証を行った.その結果,立位姿勢において片足および両足接地時に収集される圧力中心が床反力計と高い相関関係を示すことが明らかとなった.これらの結果より,滑走運動中の足圧を計測することで,これまで明らかにされてこなかった異なるサブ走法中の滑走技術の差異を測定圧分布をもとに明らかにすることが可能となった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度には,上肢と下肢の貢献度の比較について,ポールおよびローラースキーセンサを用いた実験を実施する予定であったものの,新型コロナウイルス感染症感染防止の観点より,実験の実施や被験者のリクルートができず,実験実施が困難となった.そのため延長申請を行 い、2021年度,2022年度に予定されていた実験を実施する予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症への対策をしながら,研究を遂行する.2023年度については本学の研究実施体制も平常に戻りつつあり,研究遂行が可能であると思われる.
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Causes of Carryover |
実験の実施が不可能であったため,次年度に被験者への謝金の支払いが生じる.
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Research Products
(1 results)