2018 Fiscal Year Research-status Report
ヒトの社会的認知機能における脳内機序の解明:生理学的及び神経学的変容の観点から
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18K17885
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川崎 伊織 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (10779367)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 認知神経科学 / 社会的認知機能 / 神経疾患 / 加齢 / 脳画像法 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、健常者と神経疾患患者を対象に社会的認知機能の加齢に伴う生理学的変化、脳損傷に伴う神経学的変化の背景にある神経基盤を心理実験及び脳画像法を併用して明らかにすることが目的である。本年度は実験課題及び神経心理学的検査の最終選定作業を完了し、本研究の対照群となる健常者30名に対し、社会的認知機能を評価する複数の心理課題と神経心理検査、脳構造・機能を評価するMRI画像(3D-T1画像, 拡散テンソル画像)、SPECT検査(脳血流シンチグラフィ)などの脳画像データの取得が完了した。また本研究の対象疾患群の一つである筋強直性ジストロフィー患者25名に対しても同様の実験データの取得が完了しているが継続してデータを取得していく。パーキンソン病患者に関してもデータ取得途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験課題の選定作業も終了し、予定していたよりも早く健常群及び疾患群のデータ取得が進められた。当初の予定では次年度も引き続き健常群のデータ取得を予定していたが初年度で完了した。患者群のデータ取得も予定より順調に進んでいる。パーキンソン病患者のデータに関してはより複数の脳画像データを必要とし、データ取得に余裕をもたせている。以上より、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現状のまま遂行していく予定である。実験データが取得でき次第解析に取りかかる。
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Causes of Carryover |
放射線核医学検査の一部の検査費用が、診療の一部となり施設負担となったことで予定していた検査費用額に満たなかったため。翌年度に計画している他の検査費用に当てる予定である。
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